早稲田日本語教育実践研究 第13号
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早稲田日本語教育実践研究 第13号  本プロジェクトの目的は,日本語教育研究センター(Center for Japanese Language,以下,「CJL」)における総合科目群の日本語科目を整理し,授業内容に応じてオンライン授業として設置,提供できるように改編することである。本プロジェクトにより総合科目群のオンライン化が実現すれば,日本語学習者(以下,「学習者」)に対して,授業内容に応じた授業形態の日本語科目が提供可能になるとともに,海外在住の学習者をはじめ,国内学習者に対しても,学習者個々の需要に応える多様な学習形態の日本語教育を提供できるようになる。その結果,早稲田大学の授業の質の向上と国際化,学習者の多様化に貢献できると考える。本プロジェクトの目的は,CJLにおける総合科目群の授業を整理し,授業内容に応じてオンライン授業として設置,提供できるように改編することである。の影響でオンライン授業が拡大した2020年以前より,授業の質の向上のため,オンライン授業を取り入れていくことが提唱されていた。そのような本学全体の流れとCJLに在籍する多様な学習者ニーズへの対応,及び他キャンパスの学習者等,遠隔地にいる潜在的学習者に対する学習機会提供の必要性から,本プロジェクトは着手された。本プロジェクトにより学習内容に適した授業形態を検討し,オンライン化を実現させることで,学習内容にふさわしい授業形態の授業が提供可能になる。また,海外在住の学習者をはじめ,国内学習者に対しても,学習者個々の需要に合った多様な学習形態の日本語教育を提供できるようになる。その結果,早稲田大学の授業の質の向上と国際化,学習者の多様化に貢献できると考える。なお,本研究プロジェクトにおける「オンライン化」とは,これまで全て対面授業として実施してきた総合科目の授業形態を,科目特性に合わせた,オンラインを使用した多様な授業形態に改編することを意味している。本プロジェクトでは,特に対面授業とオンデマンド授業により構成されるハイブリッド型授業と,オンラインリアルタイム配信授業の教材開発を行う。これらの教材開発により,総合科目群では,対面授業あるいはオンラインリアルタイム配信授業による教師やクラスメイトとの協働学習と,オンデマンド授業に設置主旨1.プロジェクトの目的CJLでは2020年度に本プロジェクトの構想を固め,着手した。本学では,COVID-19研究プロジェクト報告75寅丸 真澄・久保田 美子・木下 直子・井下田 貴子・井上 直美大久保 雅子・久保 圭・小松 浩子・鄭 在喜・濱川 祐紀代三好 裕子・吉田 睦・吉田 好美CJL総合科目群オンライン化のための研究プロジェクト

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