早稲田日本語教育実践研究 第13号
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注早稲田日本語教育実践研究 第13号/2025/69―74 74者の参加は,非母語話者にとって文化的刺激や学習効果が期待される一方で,発話機会のアンバランスが生じる可能性がある。この問題を解決するためには,ファシリテーターが適宜会話に介入して調整するほか,グループ分けにおいて参加者の言語能力や性質を考慮することが求められる。謝辞「日本語で話そう」の開催にあたり,多くの方から多大なるご支援とご協力を賜りましたことを,心より感謝申し上げます。本イベントの実現にあたり,環境を整えてくださいました寅丸真澄先生(早稲田大学日本語教育研究センター),吉田好美先生(早稲田大学日本語教育研究センター),助教のプープィンピュ様(早稲田大学日本語教育研究センター),ならびに学生スタッフの皆様に深く御礼申し上げます。あらためて感謝の意を表します。 1) CJL日本語レベルとは,学習者がCJLで提供されている多様な日本語科目を自律的に選択できるように,自身の日本語レベルを把握するための指標である。CJLでは,学習者の自律性を尊重し,レベル分けテストを実施せず,学習者自身が自分の日本語学習の目的とレベルに合わせて科目選択を行うことを推奨している。そのため,独自の日本語レベル判定テストを開発し,その得点により学習者が自身の履修レベルを判断できる環境を整備している(寅丸他 2021)。参考文献寅丸真澄・井下田貴子・伊藤奈津美・岩下智彦・沖本与子(2021)「CJLで学ぶ学習者のためのレベル判定テスト開発」『早稲田日本語教育実践研究』9,67-69.(り しい,早稲田大学大学院日本語教育研究科院生)

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