早稲田日本語教育実践研究 第13号
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4.2025年度へ向けて早稲田日本語教育実践研究 第13号/2025/63―68 68秋学期にも同様に,主に教科書の準備,教室,出席,見学についての相談を受けた。例えば,教科書は電子書籍か紙の書籍か,教室の移動に時間がかかって遅刻する可能性があるか,取り消し予定の授業に3次登録の結果発表までの間も出席する必要があるか,オンライン授業の見学が可能かといった相談が寄せられた。さらに,仮名の事前学習の相談もあった。2024年度の日本語科目登録相談室は,オンライン・対面の両方の形式で開催し,運営をスムーズに進めることができた。オンライン形式は,1次登録期間のように来日していない学生にとって利用しやすいという利点があった。対面形式に関しては,学生が学内にいる場合,気軽に来室できるというメリットがあった。また,対面形式は授業開始以降のタイミングで実施されるため,授業変更などの相談に対する対応を直接しやすく,伝達がスムーズだった。そのほか,事務所やわせだ日本語サポートとの連携も対面形式のほうがしやすかった。2025年度も,オンライン・対面形式それぞれの利点を活かし,より多くの学生の相談に的確に対応できるよう,事務所との連携をさらに深めて取り組んでいきたいと考えている。最後に,2024年度は英語対応の相談が最も多かった一方,英語で対応できる相談員が少なかったため,待機時間が長くなるケースもあった。これを踏まえ,今後は英語対応が可能な通訳者の確保が望まれる。また,2024年度秋学期は,相談の担当者が助教1名のみですべての対応が難しい日程があったため,常勤教員3名の補助があった。2025年度も,担当者が助手や助教のうち,1名のみとなる日程がある場合,常勤教員の協力を適宜受けながら,相談室を運営したい。(ゆ どんむん,早稲田大学日本語教育研究センター)(くすまわてぃ むてぃあ,早稲田大学日本語教育研究センター)

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