早稲田日本語教育実践研究 第13号
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4.授業の実践例----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------① 本授業での対象漢字がどのようなグループに分かれているか確認し,形容詞と対のあ  例)「暑い/熱い」,「汚れる/汚す」,「冷える/冷やす」,「冷める/冷ます」など④ メインルームで受講生全体に対し例文を用いて「ひらがな→漢字」,「漢字→ひらが  副教材として用意した読解問題を含む活動シートを使用し,読み物部分を1人ずつ,---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------16早稲田日本語教育実践研究 第13号/2025/11―18図5 授業の流れ本節では,筆者1名が担当した2022年度に行った非漢字1における12課の授業の一例を提示する。基本的な授業の流れは図5に示す。オンラインでの受講であるため,連絡事項や小テストのフィードバック1)などはより丁寧に行うことを心掛けた。なお,2022年当時の授業時間は1コマ90分であった。非漢字1の12課では,形容詞と対のある自動詞・他動詞で使用される漢字が新出である。そのため,対のある自動詞・他動詞も同時に学習することを目的とし,授業プランを組んだ。以下に授業の詳細を示す。る自他動詞に分類した。②注意すべき漢字と語彙について説明を行った。③ブレイクアウトルームでのペアワーク ・ 予めランダム関数を入れたExcelファイルに本日の語彙&先週の復習語彙をまとめ,チャットを用いて受講生に配布する。 ・ ペアでBreakout Roomに移動し,お互いに画面共有しながら漢字の読み練習をする。  1グループ6分(1人3分)で行い,時間に余裕があればペアを変えて練習な」にする練習。 例)【漢字→ひらがな】(問題文)今日は 天気が 悪いです。    【ひらがな→漢字】(問題文)こんしゅうは たくさん たべたから,たいじゅうが ふえました。 ・ 1人1問ずつ指名し,チャットに解答をタイプしてもらう,または書いたノートをカメラを通して提示してもらう。⑤活動シート1文ずつ音読。

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