早稲田日本語教育実践研究 第13号
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15ショート・ノート井下田貴子・沖本与子/CJL漢字科目におけるオンライン教材開発図4 ワークブックの例【3】語彙の読み(音読用)の練習【4】かなで示した語彙を漢字にする練習【5】短文の漢字の読みの練習【6】かなで示された,分かち書きの短文を漢字にする練習【4】〜【6】は自分が理解している漢字を把握することが主な目的であるが,文の中でどのように使われているか,意識化を促す目的も含まれている。3-3.作成の工夫テキストとワークブックの作成に当たり,以下の点を工夫した。1) 不安要素の軽減:全レベルに共通した構成・レイアウトを用いることで,新しいレベルを受講しても教材の使い方に早く慣れ,学習に集中できるようにした。2)著作権の管理:本学に関する語彙を用いることで,教材の独自性を築いた。3) 教材管理:ヒューマンエラーの軽減・排除を目指し,テキスト・ワークブック共にの一括管理ができるようにし,コーディネーターが交代しても引き続き利用可能とした。4) 受講生の帰属意識:教材開発当初は本学での授業が完全オンラインであり,渡日することができない受講生も多く存在した。そのため,教材内で本学の建物名・人物名・キャンパスなどに関する語彙を使用することで,受講生の本学への帰属意識とモチベーションを高め,来日し対面が可能になった際のキャンパスライフを想像してもらうことも留意した点である。Excelの拡張機能の1つのVBAを使用することで,ファイルの出力やフォーマット

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