27寄稿論文秋葉丈志/早稲田大学ICC(異文化交流センター)の取り組み ・ 教員からの(ICC についての授業内での紹介や ICC と連携したイベントの実施などについての)個別の依頼を受けることが難しい状況となっている。CJL の予算も活用した ICC とのコラボ企画が考えられないか ? ・ もっと日本の早稲田の学生と留学生が深く交流することができる機会を一緒に作れればいいなと思う。 ・ ICC と CJL が連携して留学生の日本語学習や日本の文化に接する機会を増やしたらいいのではないかと思う。CJL から上記に関連する ICC イベントを宣伝していただけると助かる。また CJL で留学生の希望などを集めて,ICC にどのようなイベントを増やしてほしいのかを教えていただけるといいと思う。 ・研究科の学生向けガイダンスなどで ICC を紹介する機会がほしい。 ・ CJL で日本語ボランティアの募集時,ICC のメールニュースを流せば応募が増えるかもしれない。 また,ICC が「にほんごペラペラクラブ」など言語に関わる活動も多く行っていることから,言語教育について CJL から学びたいという声も聞かれた。 ・やさしいにほんごの研修を受けたい。 ・ 言語ランチやにほんごペラペラクラブなどを開催しているので,アドバイスなどいただければと思う。 ・ 「にほんごペラペラクラブ」で連携ができたら面白いと思う。また,留学生に日本語を教えるための講習などを ICC にしていただけたらとても助かる。 なお,留学生にとって「日常的な日本語を学べる機会」が貴重であるとの声や,留学生が「ゆっくり基礎から習うコミュニケーション中心の授業」を求める声もあり,日本語での日常的なコミュニケーションの機会・能力をどのように分担して育んでいくか,連携の余地があるかもしれない。5-1.コロナ禍のもとでの経験を生かしたポストコロナの交流拡充「にほんごペラペラクラブ」をはじめ,魅力的なイベント群の多くがすでにその創設期に登場している。それが現在までフルタイムスタッフ,学生スタッフ(SSL)を通じて脈々と継承されており,国際交流,異文化交流を学生と大学の協働のもとに作り上げていくというミッションが確立されている。今後もこの思いをつなぎ,活動の骨格を維持しながら新たな創造を加え,縦に横に早稲田に集う人々の交流の糸を紡いでいくことになろう。 こうした中で,現在意識したいことの一つが,新型コロナウィルス禍の経験を踏まえてあらためて国境を越えた人の交流,文化を越えた人の交流を充実させていくことである。ICC だけでは担いきれないため,CJL とも連携して開催するのも良いかもしれない。5.今後の活動計画 ICC の活動の骨格は前身の国際コミュニティセンターの頃に作られ,本稿で紹介した
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