早稲田日本語教育実践研究 第11号
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5センター最前線日本語教育研究センター所長 池上 摩希子― 「ことばの学びの中継点」を「世界へ向かうプラットフォーム」に―1.はじめにCOVID-19 の感染拡大は,私たちの生活と環境に多大な変化をもたらしました。状況が2.CJL の教育活動の現状と特色CJL は本学における日本語教育を一元的に担う教育研究機関です。日本語教育プログラCJL の日本語科目を提供しています。図 1 CJL 科目構成早稲田日本語教育実践研究 第 11 号 落ち着きを見せ始め,規制も緩和されつつありますが,それに伴い,様々な文脈でウィズコロナ,アフターコロナへの対応を迫られているのが現状です。早稲田大学日本語教育研究センター(Center for Japanese Language,以下「CJL」)においても,2020 年度は全ての授業をオンラインで実施し,2022 年度に至ってようやくテーマ科目群を対面授業に移行できました。2023 年度春学期からは総合科目群をハイブリッド化することで,設置科目全体の本格的なウィズコロナ対応をスタートさせます。小論では,これまでに本誌に掲載された「センター最前線」を参照しながら,2022 年度までの CJL の概況をまとめ,コロナ禍を越えて迎える 2023 年度以降を視野に入れた今後の展望を述べていきます。ム(Japanese Language Program,以下「JLP」)として,レベル別・技能別・テーマ別に科目群を設置しており(図 1 参照),学習者は自分の能力や興味に合わせて科目を選択することができます。世界中の国や地域から来日した約 4,000 名が学んでいますが,この学習者は CJLを本属とする留学生のほか,本学の学部や大学院に所属する正規生や科目等履修生,交換留学生等で構成されています。また,学生以外にも,外国人研究者や外国人教員にも,希望があれば2023 年度に向けた日本語教育研究センターの課題と展望

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