試行調査用 CJL レベルチェックテスト(文法・語彙)名称文法:さいふの 中に 100 円( ) ありません。 1:しか,2:こそ,3:だけ,4:なら語彙:図書館で本を( )。 1:よみます,2:およぎます,3:たべます,4:はしります出 題 例出題基準総合日本語各レベルの学習内容に即して,作成。コーディネーターである常勤教員が内容的な妥当性を確認し,適宜修正。総合 6 相当のみ JLPT の N1 を参考にして作成。4-3.テストシステムの選定テストシステムの選定は,18 年度秋学期から行われ,学内で管理するテストシステムである Etesting System が選択された。検討段階においては,テストの配信・開発支援等を行う民間企業,テストコンテンツの作成ソフト等,広く情報収集し,開発・運用・維持にかかるコスト,個人情報に対する安全性,継続的に使用可能である点を考慮し Etesting ターネットを通じてどこからでもアクセス可能なテストシステムであり,ID に応じて指定されたテストのみ受験できるようになっている。受験結果は即時に表示され,各項目レベル別の得点と合計得点を同時に表示することも可能である。そのため,CJL における各レベルの学習内容がどの程度理解できているか,総合的にどの程度の日本語レベルであるかを示す受験結果を受験直後に学習者に提供できるという点で,自律的なレベル・科目選択に適した仕様である。受験画面および結果確認画面の例は,以下の図 1 に示す。図 1 Etesting System の受験(左図)および,結果画面(右図)の例5-1.予備調査および試行調査の概要試行調査に先立ち,18 年度秋学期の終了時期(2019 年 1 月 7 日〜 26 日)に予備テストを実施した。続く,19 年度春学期から 20 年度秋学期までの各学期開講時期に合計 4 回の試行調査を実施した。これらの調査の目的は,1)項目情報の収集,2)レベル判定指標としての精度の検証,3)テストの妥当性の検証の 3 点であった。2 年に渡る試行調査では,テスト運用に関する情報(受験時間,テストシステムの動作,テスト実施に関するオペレーション)や作成するテストフォーム数の検討に必要な情報も適宜,収集した。予備調査は,入門,総合日本語 1 〜 6 において調査協力者を募集し,調査に関する同意System を選択した。Etesting System は事前に設定された ID とパスワードがあれば,イン5.試行調査の概要28早稲田日本語教育実践研究 第11号/2023/23―38□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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