録した学生のみ知ることができるが,履修登録をしていないと見ることができない。最後に「『Closed』になっている科目に申し込むことができるか。」,「1 次登録後にドロップアウトした人がいたら,抽選に落ちた授業でも取ることができるか。」といった抽選に関する相談も多くあった。3-3.単位に関する相談春学期は,「3 次登録で登録した科目の抽選に外れてしまった場合どうしたらいいか。」という相談が寄せられた。CJL 生は,修了証を取得するために,各学期で 13 単位を履修しなければならないからである。秋学期についても,春学期と同様の相談が寄せられた。特に,秋学期はレベル 1 〜 2 のクラスに履修者が集中してしまい,「現在登録できるレベル 1 のコースを全部とっても必要単位数に達しない。」という相談が多かった。3-4.その他の相談春学期は,日本語学習に関する次のような相談が寄せられた。自分で履修登録した科目を説明しながら「7 月に日本語能力試験の N2 を受験したいが,この科目で大丈夫か。」,「自分が登録した科目を履修したら日本語力としてどのレベルまで到達するか。その到達度によって,次の学期に履修するのに適切な科目をアドバイスしてほしい。」といったものである。秋学期は,「シラバスに『オリエンテーションに参加することを望む』と書いてあるが,一次登録をしていないためオリエンテーションに参加することができない科目があるがどうすればよいか。」といった不安を抱えて相談にくる来訪者がいた。目を迎えた。オンライン形式での相談のノウハウが蓄積され,大きな問題もなくスムーズに行えるようになってきた。さらに,オンラインならではの良さも見えてきた。具体的には,次の 3 点が挙げられる。①パソコンの画面上で履修に関する資料を共有しながら確認できる。②世界中どこからでも相談室にアクセスできる。③対面ではオープンスペースでの会話になり,尋ねにくい質問も多くなるが,Zoom では来訪者と助手・助教,通訳による限られた空間となり,来訪者の内心を聞きやすい。2023 年度は CJL でも対面による授業が増える予定である。しかし,本相談室は,上記の理由により Zoom による随時受付制での対応が続くと思われる。今後も,実際の相談室業務で遭遇した問題点や来訪者からの要望を踏まえ,助手・助教と事務所と連携を取りながら,改善していきたい。(せりかわ よしこ,早稲田大学日本語教育研究センター)(ささき さくら,早稲田大学日本語教育研究センター)(おばた みなえ,東京海洋大学)早稲田日本語教育実践研究 第11号/2023/91―96 4.2023 年度へ向けてCovid-19 の影響によるオンライン形式での日本語履修科目相談室は,2022 年度で 2 年96
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