4.2022 年度へ向けて減った。3-3.単位に関する相談単位に関する相談としては,「授業はそれぞれ何単位か」と CJL の単位数を聞くもの,また,「CJL で履修した日本語科目授業の単位は(訪問者の所属において)修了単位に含まれるか」といった訪問者の所属における必修単位数の確認などがあった。また,「3 次登録で登録した授業が選外となった場合,どうしたらいいか。単位が足りなくなるかもしれない。」といった,抽選に外れた場合どうすればいいかという相談も寄せられた。3-4.その他の相談その他の相談としては,Covid-19 拡大の影響を反映した相談が寄せられた。春学期は特に,学生もオンライン授業に慣れていなかったためか,授業で使用するツールについての相談が多く寄せられた。例えば,「Box / Moodle の使い方がわからない。」というツールの使い方に関する相談,また母国の通信規制状況により,早稲田のオンラインツールにアクセスすることが難しい学生もおり,「早稲田の VPN は中国でも使えるか。」「授業は Moodle collabolate のみ使用可能であると説明を受けたが,Moodle collabolate だと,自分は通信状況が悪い。授業内容には興味があるが,履修するべきか悩んでいる。」という相談もあった。秋学期からは,一部対面授業が再開されたことを受け,授業形態に関する相談,例えば「対面授業は,ハイフレックス(教室にいる学習者は対面で,遠隔地にいる学習者はオンラインで参加する授業形態)の授業という意味か。入国見込みの学生は履修できるか。」というものがあった。さらに,「対面授業を受けたいが,教室内が密になるのではないかと懸念している。対面授業を受ける学生は何人ぐらいになりそうか。」「現在東京にいるが,早稲田の教室でオンライン授業を受けることができるか。」という問い合わせもあった。また,母国から授業を受ける場合であっても,テキストの入手は必須であったため,「テキストの入手に注文してから三週間かかる。テキストが届くまではテキストがないがどうしたらいいか。」という相談も寄せられた。2021 年度は,春学期も秋学期も Zoom による随時受付制で行ったが,大きな問題もなくスムーズに行えるようになってきた。その要因としては,事務所と連携し,ホームページでの事前情報の充実(通訳の常駐している時間帯,オンライン授業を受けられる空き教室情報,授業の実施方法,履修登録手続き中の学生が授業に参加できるタイミング,教員・研究者登録手順,など)を図ったことが挙げられる。今後の Covid-19 拡大の影響もまだまだ不明であるため,Zoom 随時受付制での対応が続くと思われる。来日できない海外在住学習者のために,日本との時差を考慮した開室時間の対応は引き続き行う必要がある。今後も,実際の相談室業務で遭遇した問題点や学習者からの要望を踏まえ,助手・助教と事務所と連携を取りながら,改善していきたい。72早稲田日本語教育実践研究 第10号/2022/67―73
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