注早稲田日本語教育実践研究 第10号/2022/45―52 「わせだ日本語サポート」は,「日本語の自律学習支援のみならず,留学生の学習やキャリアに必須の「自律性」を育成する場」(寅丸・吉田 2021,p9)としての役割がある。スタッフにはそのような留学生支援の観点を踏まえつつ,どのような来訪者に対しても,長期的,継続的な視点でサポートに取り組んでもらいたい。そして,学習者が安心して継続的に来訪でき,日本語を自律的に学習できるようになること,および,その経験を通して「自律性」そのものを向上させることが「わせだ日本語サポート」の重要な使命であると考える。 1) 早稲田大学留学センター「統計データ」外国人学生在籍数参照 2018 年度 <https://www.waseda.jp/inst/cie/assets/uploads/2019/02/201811_jp.pdf> 2019 年度 <https://www.waseda.jp/inst/cie/assets/uploads/2020/02/20191101_jp.pdf> 2)本稿を執筆している 2021 年度現在は,韓国語母語話者のスタッフが在籍している。付記: 本稿は 2020 年度早稲田大学日本語教育研究センター研究プロジェクト「『わせだ日本語サポート』の利用実態と需要に関する調査研究」の成果の一部である。参考文献寅丸真澄(2019)「留学生に寄り添う日本語自律学習支援」『大学時報』第 68 巻 388 号,32-35.寅丸真澄・吉田好美(2021)「『わせだ日本語サポート』の挑戦−全留学生に開かれた日本語自律学習支援を目指して−」『早稲田日本語教育実践研究』9,3-10.わせだ日本語サポート NEWS, No. 8 <https://www.waseda.jp/inst/cjl/assets/uploads/2019/03/support_news8.pdf>(2021 年 9 月 16 日閲覧)わせだ日本語サポート NEWS, No. 9 <https://www.waseda.jp/inst/cjl/assets/uploads/2020/03/support_news9.pdf >(2021 年 9 月 16 日閲覧)(よしだ よしみ,早稲田大学日本語教育研究センター)(とらまる ますみ,早稲田大学日本語教育研究センター)52
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