センター最前線久保田美子・濱川祐紀代/「CJLスタンダーズ」の開発 Proficient(CEFR C1)●個人的な通信の中で,自分が伝えたいことをはっきりと正確に表現することができ,感情表現やほのめかしや冗談を交えながら,柔 軟 で 効 果 的 な言葉遣いができる。●複雑な話題について,明瞭な構造で,きちんと記述し,重要な関連 事 項を強調しながら,書くことができる。●読 者として想定した相手にあわせて,自信 を 持 って,明 瞭 かつ 詳 細 で,的 確 な 構成と展開を持つ記述文や創 作文を書くことができる。Advanced (CEFR B2.1 ~ B2.2) ● 他 者のレポートを読 ん で,事 実 や 重 要な視点を効果的に要約し,対 照 的 な 観 点や主なテーマについてコメントしたりすることができる。コメントを相手に理 解させたり,ま た 意 見 を 求めたりすることができる。●様々な考えや問題の解決方法を評価したり,根拠を示しながら,自分の主張をまとめることができる。●論点を整然と展開し,レポートを書くことができる。重要な点や関連する補足事項の 詳 細を,適 切 に 強調することができる。(くぼた よしこ,早稲田大学日本語教育研究センター)(はまかわ ゆきよ,早稲田大学日本語教育研究センター)17Upper-advanced(CEFR B2.2)●感情の度合いを伝え,出 来 事 や 経 験 の持つ個人的な重要性を強調しながら,相手の近況や考え方などに言 及するメールや手紙を書くことができる。●複 雑なプロセスの詳細を記述できる。● 実 際,もしくは 想像上の出来事や経験について,そのジャンルに相応しい文体で,明瞭かつ詳細に記述文を 書くことが できる。資料 1-6 中上級~超級/書く(やりとり)・書く(創作やレポートなど,総合的なやりとり)中上級(レベル 5) 上級前半(レベル 6) 上級後半(レベル 7) 超級(レベル 8)Upper-intermediate (CEFR B1.2 ~ B2.1) 書く(やりとり)●依頼や詫びなどの機 能 で,待 遇 表 現に配慮したメールを書くことができる。●エッセイやレポートの抽象的な話題について簡単な情報を求めたり,自分の意見をつたえたりするメモを書くことができる。自分が 重要だと思う点を相手に理 解させることができる。書く(創作やレポートなど,総合的な書き)●いろいろなところから集めた情報や論 拠をまとめることができる。●エッセイやレポートを書くとき,根拠を示し な が ら,あ る 観 点への賛成や反対の理由を挙げることができる。また,さまざまな利点と不利な点を説明することができる。
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