73研究報告尹智鉉・寅丸真澄/留学生のアカデミック・キャリアおよびビジネス・キャリア支援のためのコース開発◆「PBL で学ぶアカデミック・キャリア 7□8」の授業概要早稲田大学を含む日本国内外の大学および大学院には,数百以上の専攻とコースがあります。どの学問を専門とするかによって,考え方も関心も大きく違います。また,自分の興味や能力に合った専攻/コースを選ぶことは,アカデミック・キャリアにおいて重要な要素です。一方,異なる専門や考え方,関心をもつ人たちが集まれば,同じテーマをいろいろな角度から見ることができ,学びも議論もそれだけ刺激的になります。この受業では,早稲田大学で学ぶ多様な留学生と共に,「主体的・対話的な学び」そして「実践的な学び」を通し,アカデミック・スキルを総合的に向上させます。また,この授業の成果発表の場として,期末に「学びのエキシビション」(学修成果の報告・共有のためのイベント)が予定されています。これは「PBL で学ぶビジネス・キャリア 7□8」との合同開催になりますので,準備活動のなかで合同授業を行うこともあります。なお,この授業は,4 限と 5 限に連続して実施されます。4 限は大学や大学院での学修活動に必要なアカデミック・ジャパニーズについて学びます。5 限は PBL(Project-Based きます。◆「PBL で学ぶビジネス・キャリア 7□8」の授業概要現代は,急速にグローバル化が進んでいます。皆さんは,早稲田大学修了後,世界の様々な国や地域でビジネス・キャリアの一歩を踏み出します。どのような国や地域,社会文化においても,仕事を通して社会参加し,充実した生活を送るための能力やスキルが必要になります。この授業では,「主体的・対話的な学び」と「実践的な学び」を通して,そのような能力やスキルを身に付けます。具体的には,ビジネス日本語学習や自己分析,面接,インタビュー,企業・業界研究等の個人学習のほか,PBL(Project-Based Learning;課題解決型学習)を行います。PBL は,興味のある課題をグループで設定し,調査や分析を行い,グループ・メンバーや学内外の人々と対話し,主体的に行動しながらプロジェクトを完成させていくという活動です。このような活動を日本社会において日本語で行うことにより,日本語によるコミュニケーション能力や問題発見解決能力を身につけることができます。そして,そのような活動の過程で,日本の企業・業界やビジネス習慣・文化に関する知識を深めることができます。また,この授業の成果発表の場として,期末に「学びのエキシビション」(学修成果の報告・共有のためのイベント)が予定されています。これは「PBL で学ぶアカデミック・キャリア 7□8」との合同開催になりますので,準備活動のなかで合同授業を行うこともあります。なお,この授業は,4 限と 5 限に連続して実施されます。4 限は基礎的,汎用的なビジネス日本語を学びます。5 限は PBL(Project-Based Learning;課題解決型学習)の活動を中心に,実践的なコミュニケーション能力と,自ら問題を発見し解決する能力を養っていきます。Learning;課題解決型学習)の活動を中心に,自ら問題を発見し解決する能力を養ってい
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