早稲田日本語教育実践研究 第9号
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32.3□□347654321024早稲田日本語教育実践研究 第9号/2021/19―26□□□□□□□□□□55□□図 1 フィードバックシートCDS の継続的な利用が自律学習につながり,効果的な学習リソースとなり得る可能性が(6)学習支援のリソースとしての活用   S11: 自分では日本語がどのぐらいできるかわからないから,先生が CDS の調査の後,意見をくれるといい。学生は先生の意見を聞いたり参考にしたりして,自分の能力についてわかるようになる。以上のように, CDS を学期開始時と学期終了時の 2 回行うことで,メタ認知的機能や情意面での機能が確認され,自己調整学習に関するコメントも多く集まっていたことから,示唆された。4-4.CDS 活用の試み―フィードバックシート―本研究では,学期開始時と学期終了時の CDS の記録を可視化できるように,本調査結果を基にした個別のフィードバックシート(図 1 参照)を作成し,学期終了後,希望する調査協力者に配布した。フィードバックシートには,4 技能別の能力値の変移と一言コメントを添えた。インタビューの結果,このフィードバックシートに関しては,4□3 の CDS調査と同様に学習者のコメントから,以下の(1)(2)のように学習を促進する動機付けや,日本語能力の可視化の機能があったことが確認された。(1)学習を促進する動機づけ   S11: 来学期はまだの部分もっと頑張りたいと思います。(2)日本語能力の伸びの可視化   S11: 結果をみたあとは,自分がどのくらい進んだとか進歩とかわかります。   S13: (レーダーチャート)形式なので結構見やすいです。(グラフの)幅が大きいところは自分の成長が見られてうれしい。達成感。このようにフィードバックシートは,より視覚的に能力の伸びや弱点を確認できるとい□□□□4□□7□□□□□□□□□□□□□□□□□□4□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□4□□7□□□□□□□□□□□□□□□□□□4□□7□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ Can Do Project2016□ □□□S□□□□□□□□□□□24

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