早稲田日本語教育実践研究 第8号
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8早稲田日本語教育実践研究 第8号/2020/69―110● なぜ「わせサポ」を利用していますか?●「わせサポ」に何を期待したいですか?94利用者の皆さん:王(中国)・グレハム(イギリス)・シェン(台湾)・ミケル(スペイン)スタッフ:さゆる・シンブン・みわこ・迎・守屋・ゆい ゆい:みなさん、なぜ「わせサポ」を利用していたんですか。どうやって知ったんですか。ミケル:「わせだ日本語サポート」の部屋の外に看板があった。(笑)グレハム:私は、最初は会話練習のためです。授業は学生が多いから、あまり話す機会がない。だから、日本人とたくさん話したかった。それで来てみたら、楽しかった。もっと来たいと思った。意味がないと思ったら来ませんね。ミケル:早稲田の授業で文法を習っていますが、JLPTN2 を受けようと思っていたので、聞きたいことがたくさんありました。「わせサポ」に来て、授業で勉強した文法とか語彙について、使い方とか違いとか、いろいろ質問しています。ゆい:ミケルさん、「わせサポ」を単語帳みたいに使っていますよね。(笑)シェン:私は……もともとは、オリエンテーションの時、先生が紹介してくれた。グレハム:うん、みんな知ってるよ。このビルで日本語を勉強しているし、ここでランチを食べるから。でも、何をしているかわからないから入らない。ゆい:えー、だって外に看板があるじゃないですか。(笑)日本語の文法や語彙の相談だけじゃなくて、学習方法とかスケジュールとか、クレジットカードの作り方の相談なんかもあるんですよ。迎:そうそう。エントリーシートの書き方についての相談もありましたね。ゆい:「わせサポ」を利用するようになってから、何か変わったことはありますか。シェン:さゆるさんにいろいろ聞いて、勉強の計画を立てた。で、N2 をパスした。(拍手)(50 音順)ミケル:「わせサポ」に来て話すようになってから、今まで勉強してきたことの復習ができるようになって、上手になったと思います。グレハム:最初は「わせサポ」の部屋に来た時、英語だったけど、だんだん日本語で話せるようになった。ゆい:なんで最初は英語だったんですか?グレハム:自分の日本語が通じるのかなあと不安だった。王:うん、でも、自分がしゃべれるようになったのがわかってきた。最初は日本語で話して迷惑をかけていないか、心配だったけど、守屋さんから「リソースは全て利用しないと」って言われて。迎:守屋さん、えらい!(笑)ゆい:私たちは、「わせサポ」をもっとよくしたいと思っています。どんなサポートシステムがあったらいいなと思いますか。王:今は、「わせサポ」でいろいろできることがあるから、満足しています。あとは、日本人の友達がほしいかな。もっと知り合う機会があるといいと思います。グレハム:JLPT のセミナーは人気があるね。私はまだ N4 レベルなので、ちょっと難しいけど。セミナーは N2 くらいの人が参加しているでしょ。ミケル:うん。でも、JLPT を受けたい人は誰でも参加できますよ。勉強になります。シェン:それから、曜日によって勉強の内容を変えてもいいと思います。会話とか作文とか…。とにかく、「わせサポ」の今の雰囲気は、楽!ミケル:私はこのままでいいと思う。とても満足しています。で、「わせサポ」は日常的なセミナーだと思っています。いつでもリラックスして勉強できる。王:私は友達に言っています。みなさん、「わせサポ」に来て!(笑)「わせサポ」スタッフと利用者の皆さんに、「わせサポ」について自由に話してもらいました。●「わせサポ」で何が変わりましたか?「わせだ日本語サポート」 座談会

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