早稲田日本語教育実践研究 第8号
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4早稲田日本語教育実践研究 第8号/2020/1―4 Waseda Vision 150 を目指して,短期,正規交換留学生のために,約 250 の多彩な授業を日本語固有の「文化語彙」の深さは日本語の世界を広げる。昨年のある秋の日だった。ゼミ生の一人の留学生が自分が作った短歌を私に見せた。「閑さや,湖に入る,大隈講堂の空」。詩的な創作を共有しながら,「早稲田大学の校歌の歌詞もとてもポエティックですよ」と尋ねた。開講する予定である。すべての日本語教育研究センターの科目を期待に応えうる授業としてお勧めしたい。特にイゲルフェルド教授にはテーマ科目の一つである「映画で学ぶ日本社会・伊丹映画」の講座を推薦したい。「日本文学の名作にふれる」,「短編小説の謎を解く」,「詩歌を作る・詠む」,「日本語で学ぶ国際関係論」などの科目は,学習者の立場からはとても魅力的なテーマである。日本語教育研究センターには海外の日本語学習者を受け入れる「日本語教育プログラム」,韓国や中国の大学との拡充プログラムが用意されており,そして,現在,高い評価を受けている MOOC 講座にも学生が参加できる機会が多くなる。今回の日本語教育についての学術ジャーナル『早稲田日本語教育実践研究』が,さらに発展していくことを期待し,応援致します。(りー・まーじ,早稲田大学国際学術院)

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