注年度報告69日本語教育研究センター 金 孝□Beginners」の案内を載せました。このコースは 2020 年度にも順次開講される予定です。早稲田日本語教育実践研究 第 8 号 日本語教育研究センター(Center for Japanese Language,以下「CJL」)は,2018 年度には設立 30 周年を迎えました。CJL では,本学の留学生に対して継続して日本語教育を行うとともに,全学の中長期目標(「Waseda Vision150」)を踏まえ,増加する留学生に対して質の高い日本語教育の機会を提供するために,日々日本語教育プログラムの充実を図っています。特に,2019 年第 7 号の「センター最前線」1)で挙げられた,CJL の教育活動の特色としての「開放性」に関連して,ことばの学びを通した学習の連続性を支えるための取り組みを始めています。その例として,留学生受け入れのための環境整備の強化,初級学習者の増加への対応,キャリアを形成する日本語学習のあり方への検討などが挙げられます。本年度の報告では,今後の充実を見据えて,現行の CJL の日本語教育プログラムのポリシーと支援体制を概観できるように,4 つの情報を掲載することにしました。 ① CJL の日本語教育プログラムの案内 ② CJL 独自の日本語教育プログラムの案内(1 年間・半年間) ③ CJL 独自の短期日本語集中プログラムの案内(3 週間・6 週間) ④初級学習者向けの e-learning コースの案内(edX)まず,①については,CJL の沿革と概況,CJL 日本語教育プログラムのポリシー(アドミッション・ポリシー,ディプロマ・ポリシー,カリキュラム・ポリシー,サポート・ポリシー)を概観できます。具体的には,CJL の科目構成,学内のリソースを活用した自主的な学習デザインの例を示しました。また,キャンパスライフに関わる情報,修了生のメッセージなどを加えて紹介しています。次に,CJL 独自の日本語教育プログラムとして,② 1 年間・半年間のプログラム,③短期日本語集中プログラムの概要を紹介しています。最後に,④初級学習者向けの e-learning コースとして,本号の「センター最前線」にも紹介した,2019 年度に edX のプラットフォームから開講された「Steps in Japanese for 1) 池上摩希子(2019)「「全学的」な教育機関であるために― 「開放性」から創出される接続を求めて―」『早稲田日本語教育実践研究』第 7 号,3-6.日本語教育研究センター(CJL)日本語教育プログラムの概観
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