早稲田日本語教育実践研究 第8号
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The development of ‘TSUTAERU HATSUON’ on-line materials for the learning of JSL pronunciation② 多言語対応:これまで毎年 9 〜 10 本の発音規則や学習方法を学ぶための③ 動画の再検討・作成:本年度は,予算の制約があって 1 本のみの作成と67音声学習のための Web 教材「つたえるはつおん」の開発木下直子(日本語教育研究センター)佐藤貴仁(日本語教育研究センター),中村則子(同),山中都(同) 2014 年度から 2017 年度まで,研究プロジェクトの助成を得て(「日本語音声における自律学習支援システムの開発」研究代表者:木下直子),Web教材「つたえるはつおん」(www.japanese-pronunciation.com)を開発し,現在,CJL のテーマ科目や入門クラスで活用されている。ただ,Web 教材の一部は初級後半以降の日本語学習者を対象としてきたため,日本語のみで作られており,外国語訳の対応が求められるようになった。そこで,Web サイトの動画の充実を図るとともに,英語などの多言語対応を行う。 2019 年度の活動は,以下のスケジュールで行う。4□5 月 ① Web 教材全体の内容の見直し・検討6□7 月 ②多言語対応8□12 月 ③動画の再検討・作成1□3 月 Web サイトの修正3 月末 Web 教材の公開 本研究プロジェクトは,早稲田大学の日本語学習者を対象に調査を行い,その結果にもとづいて発音学習のためのコンテンツ(総合チェックテスト,テストの解説,聞き分け練習,発音規則や学習方法を学ぶ動画作成)の作成を行ってきた。① Web 教材全体の内容の見直し・検討:2019 年度は,まず,Web 教材全体の表現や提示方法の見直しを行い,修正箇所の反映を Web デザイナーに依頼した。動画を新たに作成してきており,現在 30 の動画(リズム 6 本,アクセント 6 本,イントネーション 7 本,子音 4 本,気持ち 5 本,方言 2 本)がある。この動画を英語,中国語,韓国語,インドネシア語,ベトナム語の 5か国語に翻訳するとともに,多言語対応のための資料を整えた。なったが,新たな動画(宮崎方言)の撮影ができ,編集を依頼した。 このほか,学会で本 Web 教材を用いて練習問題を作り,授業を行っている実践例の情報を収集し,上記のコンテンツと合わせて 3 月末に Web 上で公開できるよう準備をしている。早稲田日本語教育実践研究 第 8 号 研究プロジェクト名(英文名)研究代表者名研究メンバー設置主旨2019 年度活動計画2019 年度活動実績予算額研究報告600 千円

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