早稲田日本語教育実践研究 第7号
43/104

1.授業の目標2.授業の概要仙波 純子39表 1 学習項目表 2 学習内容(10 分野)早稲田日本語教育実践研究 第 7 号   科目名:外来語を学ぶ  レベル:初級 1・2 /中級 3・4 ・5 /上級 6・7・8  履修者数:35 名 学生アンケート調査によると,この科目を選択した主な理由は以下の通りである。 ・日常生活でよく用いられる外来語を理解したい。 ・和製外来語に興味がある。 ・外来語は苦手だ。使いこなせるようになりたい。 ・外来語の由来を知りたい。 ・意味を正確に理解して覚えたい。 ・外来語は面白いから,もっと学びたい。 ・レストランで,外来語のメニューが分からないと,注文できなくて困る。 これらを受けて,次の三つを授業の目標としている。 ① 日常生活でよく用いる外来語が理解できるようになり,使える外来語の数が増える。 ② 外来語の意味・由来・用法が分かるようになる。 ③ 外来語への苦手意識がなくなり,楽しく覚えられるようになる。 まず,以下の学習項目につき,外来語の基礎を学び,復習テストで理解度を確認する。①外来語とは何か ②カタカナで書かれる言葉 ③カタカナの書き方 ④外来語の発音とリズム ⑤外来語導入の歴史 ⑥外来語の由来 ⑦和製外来語 つぎに,分野別に外来語を学ぶ。宿題として,ある分野で使われている外来語を三つ,学生自身が探し,その意味・原語の綴りを調べて提出する。それを講師が添削し,三語のうち,一語を選んで学生に板書させ,発表させる。全員の発表後,講師作成の,その分野でよく使う外来語のリストを配付し,その意味・用法・原語の綴りを学ぶ。学習内容は,次回,小テストを行って定着させる。以下の 10 分野で,このような手順で学習を進める。①食べ物・飲み物 ②服装・おしゃれ ③スポーツ ④音楽・美術・映画・ダンス ⑤政治・経済・社会 ⑥病気・健康 ⑦広告 ⑧テレビ番組 ⑨新聞・雑誌・マンガ ⑩日常会話実践紹介広く,楽しく外来語を学ぶ

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る