注早稲田日本語教育実践研究 第7号/2019/15―22たため,下位群の学生のみ調査を実施した。しかし,レポート作成の知識や経験が不足しているという背景も考えられるため,ルーブリック評価表がどの程度当該学生のレポート改善に対し有効に働いているかまでは検証できていない。今後は上位群の学生の産出の変化においても同様の傾向にあるかを調査し,ルーブリック評価表を用いたレポート指導の可能性を検討したいと考える。1)早稲田大学日本語教育研究センター< https://www.waseda.jp/inst/cjl/about/education/curriculum/ >(2018 年 8 月 27 日閲覧)2)山同他(2017)を参照のこと。3)髙橋他(2017)を参照のこと。参考文献山同丹々子・高橋雅子・伊藤奈津美・藤本朋美・安田励子(2017)「ルーブリック作成と評価観点の「ずれ」の分析―上級前半レベルのレポート課題―」『早稲田日本語教育実践研究』第 5号,123-130髙橋雅子・杉本美穂・飛田美穂・山方純子(2017)「プレゼンテーション活動におけるルーブリックの作成と活用―公平な評価と学習者への指標の明示化を目指して―」『早稲田日本語教育実践研究』第 5 号,189-190ダネル・スティーブンス,アントニア・レビ(2014)佐藤浩章・井上敏憲・俣野秀典(訳)『大学教員のためのルーブリック評価』玉川大学出版部鄭在喜・吉田好美・藤田百子・三井一巳(2017)「中級から中上級への向上に必要な要素に関する一考察―ルーブリック評価表を用いて―」『日本語教育方法研究会』Vol. 24 (No. 1),26-27藤長かおる・中尾有岐(2013)「JF 日本語教育スタンダードを利用した「教師向け日本語講座」改善の試み」『日本語教育紀要』)第 9 号,89-107(みつい かずみ,早稲田大学日本語教育研究センター)(ちょん じぇひ,早稲田大学日本語教育研究センター)(ふじた ももこ,早稲田大学日本語教育研究センター)(よしだ よしみ,早稲田大学日本語教育研究センター)22
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