早稲田日本語教育実践研究 第7号
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下位項目12+5745800442680102230274200602346453086811675510516123455156422176012017352180202380140166213ショート・ノート三井一巳・鄭在喜・藤田百子・吉田好美/レポート作成におけるルーブリック評価の再考19表 2 ルーブリック評価表調査の結果(有効回答数 49 名)評価項目受講生評価 A+準備 (アウト ライン)構成内容表現の 適切さ形式 「準備(アウトライン)」においては「1.構成」「2.必要な情報」「3.一貫性」の 3 項目を評価したが,全ての項目において受講生の自己評価は教員の評価より高い結果であった。詳細をみると,全ての項目において受講生の A+評価は 28% であるが,教員からの評価は 8% に留まっている。そして下位項目のうち「3.一貫性」については,教員から C評価を受けた受講生は 5%,B 評価を受けた受講生は 16% を占めているが,受講生の B 評価は 12% のみであり,C 評価は見られなかった。このことから受講生はレポート作成においてその内容の一貫性に対する認識またはその程度が教員側とずれていることが窺える。 「構成」においては「1.序論・本論・結論」「2.段落」「3.段落間のつながりの表現」の 3 項目を評価したが,1 と 2 項目に対して受講生は 92% が A+,A と評価したのに対し,教員から A 以上の評価を受けた受講生は 68% のみであり,最も開きが見られた。全ての項目において受講生の多くは A 評価をつけているが,教員からの評価は B 評価(30%)も多く,とりわけ「3.段落間のつながりの表現」に B 評価をつけた教員が多かった。こ教員評価 A受講生評価 A172814301030163112343334113530292915283734363033282912321233教員評価 A受講生評価 B教員評価 B60553474計 41(28%) 18(8%) 88(60%) 162(71%) 17(12%) 37(16%) 0(%) 12(5%)1251533450計 35(24%) 3(1%) 98(68%) 149(67%) 11(8%) 68(30%) 0(0%) 4(2%)1055354413245304計 31(13%) 14(4%) 157(65%) 188(50%) 45(19%) 132(35%) 8(3%) 39(11%)11691460221355361262111計 34(12%) 11(3%) 198(68%) 263(59%) 54(19%) 145(32%) 4(1%) 28(6%)154311114310414487計 40(21%) 6(2%) 122(64%) 175(58%) 27(14%) 97(32%) 2(1%) 24(8%)受講生評価 C教員評価 C1019222125213127142339114712313824272818

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