早稲田日本語教育実践研究 第6号
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00三好裕子/語を使えるように学ぶための教材作成の試み□□□□□□a□□□□□□□□□□b□□□□□□□□□□□□c□□□□□□□□□d□□□□□□□□e□□□□□□□□□□□□□f□□□□□□□□□g□□□□□□□□□140120100806040202040608010012014073図 5 語彙学習に関し問題をして気づいたこと(回答 178 名,複数選択可)ことに,回答者の半数以上が気づいたと答えており,語彙学習において重要な点についての気づきが得られたこともわかった。 さらに,秋学期のアンケートでは,語彙学習としてよく行っていたことを,学期前と学期中に分けて尋ね,語彙学習の方法の変化を調べた。図 6 が結果である。「e.文を作ってみる」が学期中に増えていたのは,課題として行っていたので当然のことであるが,「f.一緒に使う言葉に注意して覚える」「g.助詞に注意して覚える」が学期中は大きく増加し,「c.辞書」あるいは「d.ネット」で例文を見るようなった者も増えていた。図 6 語彙学習としてよく行っていたこと(回答者 178 名,複数選択可) 上記の結果から,語彙学習の方法についての気づきを促すという狙いは,達することができていたと言えるのではないかと思われる。だ と 間 違 え る こと」「単語の意味は 一 つ で は な いこと」「訳語との意 味 の ず れ 」 とい う 点 へ の 気 づき は, 語 形 と 訳語 の 対 を 覚 え る語 彙 リ ス ト 型 の学 習 方 法 の 問 題点 に 気 付 い た ことを表している。助 詞 や 共 起 す る語 に 注 意 す べ き

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