早稲田日本語教育実践研究 第6号
66/142

62早稲田日本語教育実践研究 第6号/2018/47―65日本語学校教授,東海大学留学生教育センター教授,杏林大学外国語学部教授を歴任。主な著書に『日本語かな入門』(凡人社),『毎日の聞きとり 50 日―中級日本語聴解練習―』(凡人社)がある。 10) 吉川武時:東京外国語大学留学生日本語教育センター教授,拓殖大学国際開発学部教授を歴任。東京外国語大学名誉教授。主な著書に『日本語文法入門』(アルク),『形式名詞がこれでわかる』(ひつじ書房)がある。 11)大学院立ち上げの経緯に関しては,吉岡・細川ほか(2013)に詳しい。 12) 吉岡英幸(2000)「明治期の日本語教材」木村宗男先生米寿記念論集刊行委員会編『日本語教育史論考―木村宗男先生米寿記念論集―』pp.13-25. 13) 木村(1991)によれば,木村氏は「昭和 18 年 3 月,文部省南方派遣日本語教育要員養成所を出て,10 月,フィリピンに派遣され,昭和 21 年 12 月,帰国した」(p.158)。 14) 吉岡英幸(1994)「早稲田大学清国留学生部―そのカリキュラムと日本語教師―」『講座日本語教育』29,83-104. 15) 平高史也:慶應義塾大学総合政策学部教授。主な著書に『日本語中級 J501―中級から上級へ―』(スリーエーネットワーク),『日本語教育叢書「つくる」読解教材を作る』(スリーエーネットワーク),『日本語・日本語教育の研究―その今,その歴史―』(スリーエーネットワーク)がある。 16) 平高史也氏は,『月刊日本語』(アルク)1995 年 4 月号から「欧米の日本語教育史」の連載を開始した。吉岡先生は,同誌 1995 年 7 月号に「欧米の日本語教育史 4 イギリス(1)学究の徒・外交官アストン」を,1995 年 8 月号に「欧米の日本語教育史 5 イギリス(2)戦中の日本語教育の柱ダニエルズ」を寄稿している。 17) 関正昭:愛知教育大学教育学部助教授,鹿児島女子大学文学部教授,東海大学国際教育センター教授を歴任。主な著書に『日本語教授法(日本語教師養成シリーズ)』(東京法令出版),『日本語中級 J501―中級から上級へ―』(スリーエーネットワーク),『日本語教育叢書「つくる」読解教材を作る』(スリーエーネットワーク)がある。 18) 新内康子:志學館大学人間関係学部教授。主な著書に『日本語中級 J501―中級から上級へ―』(スリーエーネットワーク),『みんなの日本語中級 I・II』(スリーエーネットワーク),『日本語・日本語教育の研究―その今,その歴史―』(スリーエーネットワーク)がある。 19) 1993 年から 1995 年にかけて,関正昭氏と新内康子氏によるシリーズ論文「日本語教科書の系譜」が『鹿児島女子大学紀要』Vol.14 (1) 〜 Vol.17 (1) に計 6 本掲載された。また,同時期に『月刊日本語』(1994 年 4 月号〜 1995 年 3 月号)誌上でも,両氏による同タイトルの連載が行われた。 20)岡倉由三郎,早稲田国際学院,松宮弥平に関する吉岡先生の主な論文は,次の 3 点である。   ・吉岡英幸(1997)「岡倉由三郎と日本語教育」『講座日本語教育』32,98-111.   ・ 吉岡英幸(1998)「早稲田国際学院の日本語教育」『日本語研究教育センター紀要』11,205-223.   ・ 吉岡英幸(2001)「松宮弥平の『日本語会話』と日本語教授法観」『日本語研究教育センター紀要』14,103-122. 21) 吉岡編(2012)の「本研究の概要」には,「今後の課題」として,次のような記述がある。「本来,教材は消耗品であり,使用した時点で役目が終わるため処分されることが多く,図書館でもあまり所蔵されていない。あっても少し古くなると処分されるのが普通である。こうした中,戦前はもちろん戦後でも 1960 年代以前の教材の実物を見ることが難しくなってきており,先人の残した貴重な遺産が年々失われつつあるのが現状である。こうした現状を改善するために,早急に対策を立てなければならない。そのためには,公的な特定の機関を定め予算を集中するなどして,国内外に分散している教材をはじめとする日本語教育関連の文献を収集・管理することが急務であると考える。」(pp.4-5) 22)吉岡英幸監修・解説による次の 6 点の復刻版日本語教科書が冬至書房から出版されている。   ・『雑誌 華北日本語[復刻版]』(2009 年)

元のページ  ../index.html#66

このブックを見る