計早稲田日本語教育実践研究 第6号/2018/111―118 118研究プロジェクト名 オンデマンド講義・ウェブ会議システムを用いた日本語科目の開発研究代表者名研究メンバー設置主旨2017 年度活動計画2017 年度活動実績予算と決算松井一美(日本語教育研究センター)齊藤眞美(日本語教育研究センター),徳間晴美(同),鄭在喜(同) 本研究プロジェクトでは,オンデマンド講義と遠隔チュートリアルを併用した日本語科目の開発を行ってきた。2015 年度に「オンライン・ジャパニーズ 1 (1),(2)」を開講したが,今後益々増加が見込まれる日本語未習の留学生に対応するため,2016 年度より文字学習から始める「オンライン・ジャパニーズ入門」コースの開発を進めている。2017 年度は,「オンライン・ジャパニーズ入門」のパイロットコースを開講し,正規開講に向けた準備を進める。 2017 年度の具体的な計画は以下の通りである。1.「オンライン・ジャパニーズ入門」パイロットコース開講2.パイロットコースに関する調査の実施3.「オンライン・ジャパニーズ入門」各種コンテンツの修正,整理4.学内外に向けた研究成果の発信及び報告 全 13 課分の「動画コンテンツ(会話・語彙)」,「シナリオ英語対訳」「語彙リスト」「クイズ」を完成させ,パイロットコースを実施した。ウェブ会議システムを用いた「オンラインコース」の見直しがなされたため,パイロットコースは反転授業形式で行った。アンケート,インタビュー,参与観察による調査から,以下 3 点のコンテンツの有効性が明らかとなった。①学習事項を事前に動画で視聴するため,教室で場面や語彙を導入する必要がなく,多くの練習が行え,学習者の満足度が高い。②仮名導入と並行してタイピングを学習する点が日本語を必須としない学習者のニーズに合致している。③動画画像をキューとする練習方法がサバイバル会話の学習方法として有効そうである。本調査の内容を 2018 年 3 月開催の日本語教育方法研究会で発表する。費 目手数料・報酬予 算400400 千円決 算注 )2017 年 度 決 算 は2018 年 3 月末に確定する。400 千円
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