計研究報告 117研究プロジェクト名 ティーチング・ポートフォリオを活用した日本語教師研修のデザイン研究代表者名研究メンバー設置主旨2017 年度活動計画2017 年度活動実績予算と決算トンプソン美恵子(日本語教育研究センター)舘岡洋子(日本語教育研究科),毛利貴美(日本語教育研究センター),伊藤奈津美(同) 本プロジェクトの主旨は,ティーチング・ポートフォリオ(以下TP)を活用した日本語教師研修を策定する。研修では,教師が教育活動をふり返り,他者に提示可能な形にまとめた TP をもとに,教師間で対話を行う。TP 作成と教師との対話を通じ,自身の実践とその理念,実践の課題や意義に気づく力,今後の展望をエビデンスによって可視化・発信する力を育成することを目指す。本プロジェクトの目標は,日本語教育研究センター(以下 CJL)における教師研修(以下 FD)の試案を示すことである。継続年となる 2017 年度は,CJL の常勤教員に加え,非常勤教員を対象とした FD として本プロジェクトを試行する。 2017 年度は,前年度収集したデータ及び策定したワークショップデザインを見直した後,CJL 教員を対象としたワークショップを段階的に実施する。ワークショップ及びその後のインタビューを通じてデータを収集し,FD 策定のための課題分析を行う。また,プロジェクトメンバーによる外部での情報収集をするほか,外部講師を招聘し,FDとしてのセミナーを行う。 4 月,TP による教育実践ふり返りおよび目標設定ワークショップをCJL 常勤教員を対象として実施した。また,前年度に引き続き,教育の質改善につながる運営業務,研究活動に関する内省ツールの開発と試用,改善を行った。精緻化した教育・運営・研究の内省ツールについては,早稲田日本語教育学会 2018 年春季大会で発表する。さらに,2018 年 3 月,今年度の教育実践と目標をふり返り,次年度の改善案を検討する場として,帝京大学教授土持ゲーリー法一氏を招へいし,FD講演&ワークショップを CJL 全教員を対象に開催する予定である。ワークショップ参加者に対するインタビューは行えなかったが,今後内省の事例を収集することで内省を促進するツール及びワークショップの流れの精緻化を図る。費 目消耗品費旅費交通費委託費手数料・報酬予 算195 千円決 算1570注 )2017 年 度 決 算 は2018 年 3 月末に確定する。6050195 千円
元のページ ../index.html#121