早稲田日本語教育実践研究 第6号 111研究プロジェクト名 Can-do-statements を利用した言語運用能力の把握と活用研究代表者名研究メンバー設置主旨2017 年度活動計画2017 年度活動実績予算と決算伊藤奈津美(日本語教育研究センター)毛利貴美(日本語教育研究センター),岩下智彦(同),沖本与子(同),高橋雅子(同) 本プロジェクトでは,学習者が自己の日本語能力レベルや授業選択する際の指標のひとつとして,日本語教育研究センター(以下,CJL)の総合日本語クラスの学習内容に合わせた「学習者の言語運用能力の自己評価(Can-do-statements:以下,CDS)」を 2016 年度に試作した。そして,CDS 調査ならびにアンケート調査とインタビュー調査による意識調査を総合日本語 4□6 の学習者に対して行い,センターにおけるCDS の効果的な活用の可能性について探った。しかし,総合日本語クラス全体では調査を行っていないため,2017 年度はプロジェクトを継続し,さらに対象レベルとクラスを増やして調査を行う。1.2017 年 3 月:Can-do リストの修正,追加作成2.2017 年 4 月,7 月, 9 月〜 10 月初旬, 2018 年 1 月末:CDS 調査 (4 回)3.2017 年 7 月,2018 年 1 月:アンケート調査(2 回)4.2017 年 9 月〜 10 月,2018 年 1 月〜 2 月:インタビュー調査(2 回)費 目人件費消耗品費委託費手数料・報酬雑費 CJL 総合日本語 1□6 および集中日本語 1□2 の履修者の中から調査協力者を募り,Surveymonkey 上で CDS 調査を学期開始時と終了時に行った。春学期開始時 182 名,終了時 102 名,秋学期開始時 171 名,終了時 93 名から回答を得た。各学期終了時にはアンケート調査を行い,春学期 7 名,秋学期 6 名にインタビュー調査を行った。また,秋学期にはテーマ科目を受講する 7□8 レベルの履修者に対しても調査協力を依頼し,10 名に対し CDS 調査,アンケート調査,インタビュー調査を行った。CDS 調査,アンケート調査,インタビュー調査で収集したデータの分析を行い,以下の研究発表を行った。【口頭発表】日本語教育学会 2017 年度春季大会(2017. 5. 21)【口頭発表】日本語教育国際研究大会(2018. 8 予定)計予 算160424 千円決 算8854注 )2017 年 度 決 算 は2018 年 3 月末に確定する。7250424 千円【研究報告】
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