早稲田日本語教育実践研究 第5号
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52217421111127611伊藤奈津美・石川早苗・ドイル綾子・藤田百子・柴田幸子/ピア・レスポンスにおける教師の役割 うまくいかなかった1312合計1016合計合計63表 4 教師が『うまくいった』と判断する要素の組み合わせメタ認知(プロダクト)社会面1 要素プロダクトメタ認知(プロセス)社会面+プロダクト社会面+メタ認知(プロダクト)メタ認知(プロダクト)+プロダクト2 要素技能面+属性・態度社会面+属性・態度属性・態度+メタ認知(プロダクト)技能面+社会面+属性・態度3 要素属性・態度+メタ認知(プロダクト)+プロダクト4-2-3.ピア・レスポンスが『うまくいかなかった』と教師が感じた場合に挙げた要素 表 5 は,ピア・レスポンスが「うまくいかなかった」と感じた場合に挙げた要素の延べ人数である。多い順に見ると,「技能面」13 人,「属性・態度」12 人,「メタ認知(プロセス)」7 人,「社会面」6 人,「プロダクト」と「メタ認知(プロダクト)」が各 1 人であった。表 5 教師が『うまくいかなかった』と判断する要素(延べ人数)技能面属性・態度メタ認知(プロセス)社会面プロダクトメタ認知(プロダクト) 次に,教師が『うまくいかなかった』と感じた場合の要素の組み合わせを表 6 に示す。表 6 を見ると,28 人中 19 人が単独の要素を挙げており,『うまくいった』と判断するときとは逆に,複数の要素よりも単独の要素を挙げる教師のほうが多いことがわかる。19人のうち「技能面」,「属性・態度」を単独で挙げた教師がそれぞれ 7 人おり,複数の要素の組み合わせを見ても,9 人中 7 人が「技能面」,「属性・態度」を 1 つないしは両方挙げ

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