注早稲田日本語教育実践研究 第5号/2017/39―56 1) 補足として正規性についての確認を目的として Shapiro-Wilk 検定を行った。その結果,統計的にも正規性は認められなかった(p<.001)。 2) 多重比較の方法については,群間のサンプルサイズの違いと等分散性を仮定し,Tukey-Kramer 法を採用した。 3)J-CAT の得点は,CDS 調査協力者の自己申告の得点を使用した。 4) ここでのアーティキュレーションについては,宮崎(2013)の「習得目標を達成するためのカリキュラム,インストラクション,評価の異なるレベル間の連続性や整合性,または同じプログラム内の一貫性という定義づけ」を採用し,CJL と海外の教育機関のレベル指標の連続性や整合性を指すこととする。参考文献伊東祐郎(2010)「日本語“Can-Do Statements”と測定・評価」『フランス日本語教育』6, 23-30今井新悟(2009)「J-CAT(Japanese computerized adaptive test)の得点と Can-do スコアの関連づけ」 『ヨーロッパ日本語教育 14 第 14 回ヨー ロッパ日本語教育シンポジウム報告論文集』140-147島田めぐみ(2010)「自己評価 Can-do statements に関する一考察:客観テストとの比較を通して」『東京学芸大学紀要,総合教育科学系』61(2), 267-277島田めぐみ・三枝令子・野口裕之(2006)「日本語 Can-do-statements を利用した言語行動記述の試み―本語能力試験受験者を対象として―」『世界の日本語教育』16, 75-88島田めぐみ・野口裕之・谷部弘子・斎藤純男(2009)「Can-do-statements を利用した教育機関相互の日本語科目の対応づけ」『日本語教育』141, 90-100島田めぐみ・谷部弘子・斎藤純男(2007)「日本語科目における言語行動目標の設定―Can-do-statements を利用して―」『東京学芸大学紀要総合教育科学系』58, 495-505鈴木美加(2015)「違いのわかる Can-do リストの作成に向けて―学習者 Can-do 自己評価のデータに基づくリストの検討―」『東京外国語大学留学生日本語教育センター論集』41,121-136平井明代(編)(2012)『教育・心理系研究のためのデータ分析入門』東京図書保坂敏子(2009)「短期交換プログラムにおける日本語クラスのレベル設定の試み:Can-do-statements を利用して」『日本語教育方法研究会誌』16(1), 2-3宮崎里司(2013)「グローバルレベルと市民レベルで協同実践する行為主体者(アクター)から捉える新たなアーティキュレーションの提唱」『早稲田大学大学院教職研究科紀要』5, 29-44吉島茂・大橋理枝訳編(2004)『外国語教育Ⅱ―外国語の学習,教授,評価のためのヨーロッパ共通参照枠―』朝日出版社日本語能力試験(JLPT)Can-do 自己評価リスト< http://www.jlpt.jp/about/candolist.html >(2016年 11 月 17 日閲覧)みんなの Can-Do サイト< https://jfstandard,jp/cando/top/ja/render,do >(2016 年 8 月 10 日閲覧)欧州評議会(Council of Europe) < http://www,coe,int/t/dg4/linguistic/CADRE1_EN,asp >(2016 年 8月 10 日閲覧)Europass サイト< http://europass.cedefop.europa.eu/ >(2016 年 11 月 28 日閲覧)Europass Curriculum Vitae サンプルサイト< http://stefan.wegenkittl.com/docs/CV-Wegenkittl-short.pdf >(2016 年 11 月 28 日閲覧)J-CAT CANDO レポート< http://www.j-cat.org/html/ja/images/about/cando.pdf >(2016 年 11 月 17 日閲覧)JF スタンダード知識編サイト< https://jfstandard.jp/pdf/jfs2010ug_01_3e.pdf >(2016 年 11 月 29 日閲覧)SurveyMonkey(サーベイモンキー)< https://jp.surveymonkey.com/ >(2016 年 9 月 20 日閲覧)52
元のページ ../index.html#56