合 計933619 1149合計8861総合 441(61.2)37(68.5)19(28.4)10(18.5)7(10.4)7(13.0)00早稲田日本語教育実践研究 第5号/2017/39―56 6754表 2 調査協力者の所属と年齢表 3 新規生と継続生の内訳(人数)総合 4新規生46継続生21総合 5総合 615(53.6)7(25.0)5(17.9)1( 3.6)28総合 5総合 62616281244表 1 調査協力者のレベル別母語人数(( )内はレベル別各母語の構成比)中国語系欧米各国語アジア各国語アラビア語系合 計所 属 CJL 生 65 名,早稲田大学学部生 60 名,早稲田大学大学院生 11 名,その他 15 名年 齢 10 代 29 名,20 代 112 名,30 代 9 名,40 代 1 名2-4.CJL の新規生と継続生の差 前述のように,本研究の調査対象となった学習者は,2016 年度春学期に入学した新規生と,それ以前から在籍している継続生であった(表 3 参照)。 分析を行うにあたって,新規生と継続生では,CJL での継続的な学習を経たことによる差異がある可能性が考えられたことから,新規生 88 名と継続生 61 名の CDS 平均値の差を Welch の t 検定を用いて検討した。その結果,新規生と継続生の間には,有意な差は認められなかった(t (138.15)=-0.25, p=0.79, d=0.06)。そのため,新規生と継続生には差がないものとみなし,分析を進めた。分析は,すべて統計ソフト R の version 3.3.1 を使用した。3-1.CDS 調査結果の概要 分析の結果,調査協力者である総合 4 から総合 6 までの学習者全体(N=149)の CDS平均値は 5.3 で,標準偏差(SD)は 0.83 であった。標準偏差は,値の散らばりを示す指標だが,今回の分析では,各調査協力者の CDS 総得点の平均値がどの程度ばらつきがあるかを表している。本調査の結果においては,調査対象としたレベルを初級から全てのレベルではなく,総合 4 から総合 6 に限定したことによって,やや散らばりが少ない結果になったと考えられる。信頼性係数として広く利用されるクロンバックのα係数は,0 から1 の間をとり,0.8 以上の場合,信頼性が高いデータであることを示す(平井 2012)が,3.調査結果
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