年度報告 「女子のライフプランニングと婚活」に関する新聞 記 事 の 読 解 と デ ィ スカッション□ドラマ・アニメのアテレコ□抹茶アイス作り、すいか割り□リレー書道□□□ はじめに □□ 劣等感の塊であった SEND プログラム以前の自分 大学院 1 年生・12 名□□20 代 1 名、30 代以上の社会人 11 名□日本語学科の学生・16 名□ 2 時間×5 回□日本語学科の学生・8 名□ 90 分×1 回□高校 1~3 年生・約 25 名□ 1 時間×1 回□2273 時間×2 回□(2) 日本事情□(3) 課外授業□(4) 文化紹介□(5) 高校訪問□□ 筆者は、早稲田大学大学院日本語教育研究科修士 1 年時の 2014 年度春学期に、SEND(Student Exchange Nippon Discovery)プログラム(以下、SEND プログラム)に参加し、8 月 24 日から 9 月 8 日までの約 2 週間タイのチェンマイ大学に派遣された。その後、修士 2 年次に 2015 年 9 月から 2016 年 7 月まで国際交流基金海外日本語教育インターンプログラムでフランスのリール第三大学にて実習を行った。 □ SEND プログラムに参加する以前、筆者は「日本語教授年数」が教師の能力を測る客観的な基準だと考えていた。筆者はそれまで日本語を教えた経験があまりなかったため、海外での実習経験を積むことのできる SEND プログラムへの参加を決めた。 □ 同時期に SEND プログラムに応募した大学院生の中で、筆者は日本語教授経験が少ない方であったが、派遣チームのリーダーとして任命された。初めは日本語を教えた経験がほぼない自分がリーダーであることに不安もあったが、チームメンバーや現地の先生、学生とのやり取りの中で、必ずしも日本語教授経験だけが教師力を測る指標ではないと気づいた。その成功体験が自信となり、その後フランスの大学での長期インターンシップに参加することに繋がった。 □ 本稿では、筆者の視野を広げるきっかけとなった SEND プログラムでの経験とその後の影響について記したい。 SEND プログラムでの経験を述べる前に、筆者がそれまでにどのような経験をし、自身に日本語教授経験がないことになぜ劣等感を抱いていたかについて取り上げる。 筆者は学部時代、大阪大学外国語学部外国語学科ドイツ語専攻に所属していたが、大学1 年次に一般教養の「日本語教育入門」という授業を受講し、日本語教師という職業に興味を持った。それから、日本語専攻の先生に嘆願し、日本語専攻の授業を聴講させて頂くようになった。また、日本語専攻の先生が主催する研修旅行に参加し、東南アジアの日本語教育機関にて現地学生と文化交流をしたり、タイに 1 ヶ月 TA として派遣されたり、国
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