鈴木□ 伸子□1. はじめに 2. 早稲田大学における SEND 短期派遣参加の条件と研修の特徴 ―グローバル人材育成教育としての海外日本語教育実習― SEND 海外派遣の派遣前教育について 春学期 GEC科目「海外実習01」 (2単位)※全学部全学年の学部生と日本教育研究科所属以外の大学院生 日本語教育研究科実践科目「海外実践A」(3単位) ※日本語教育研究科院生 秋学期 GEC科目「海外実習02」 日本語教育研究科 実践科目「海外実践A」 217春季派遣先大学 デ・ラ・サール大学(フィリピン)、南洋理工大学・シンガポール国立大学(以上シンガポール)、パジャジャラン大学(インドネシア)、マラヤ大学(マレーシア) 年度報告 夏季派遣先大学 チュラーロンコーン大学、タマサート大学、チェンマイ大学、コンケン大学、ナレースワン大学(以上タイ)、南洋理工大学(シンガポール) 実践報告□ ページ上部に印刷業者が飾りを入れるのでこの 2 行の余白をカットしないこと 平成 24 年秋、文部科学省による外部資金事業「大学の世界力展開強化事業」のうち、「ASEAN 諸国等との大学間交流形成支援」に、早稲田大学日本語教育研究科および日本語教育研究センター共同による SEND(=Student Exchange Nippon Discovery)プログラムが採択され 5 年目を迎えた。正式事業名「『日本語教育学』総合学習プログラムを通じた重層的・循環的人材育成事業」からも分かる通り、この事業では、ASEAN の協定大学に学生を短期・長期で派遣して日本語教育のサポート・日本文化紹介・学生間交流を行うと同時に、ASEAN の各大学で日本語や日本語教育を学ぶ学生の受け入れも行っている。 筆者は、SEND プログラムのプログラムコーディネーター兼、派遣前教育の担当教員として、主に短期派遣における研修の企画立案と短期派遣学生に向けた派遣前指導を担当している。本稿では、主に短期派遣に焦点をあて、派遣側の早稲田大学ではどのような派遣前教育を行っているのかを中心に報告したい。 2.1□ SEND 短期派遣の概要と参加条件 本学のSENDプログラムは、当初ASEANの5カ国6大学を対象にスタートしたが、その後、協定校を拡大し、現在は合計10大学との間で短期(2〜3週間)の学生交換を行ってい表1□ 早稲田SEND春夏派遣先大学の一覧と参加要件の科目
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