早稲田日本語教育実践研究 第5号
205/272

□年度報告 キーワードと本文の間は 2 行あける 1.はじめに □ 現在、早稲田大学日本語教育研究科および日本語教育研究センターは、文部科学省による補助金事業を合同で展開している。それが、平成 24 年に「大学の世界力展開強化事業」のうち、「ASEAN 諸国等との大学間交流形成支援」事業の一つとして採択された SEND(Student Exchange Nippon Discovery)プログラムである。チュラーロンコーン大学では平成 25 年から短期派遣の受け入れを開始した。 本学のSENDプログラムは、平成25年からスタートし、タイはデモなどがあり、政治が落ち着いていない中、心配しながら短期派遣を受け入れている。 短期派遣は院生・学部生や専攻を問わないため、参加学生の所属・学年は幅広い。 早稲田大学と文学部東洋言語学科日本語講座とは協定を交わしており、 本学の受け入れ長期大学院生はタイ語能力が条件なので、なかなか適当な学生がいない。平成28年度は当大学の「外国語としての日本語」の大学院の最終年度ということもあり、タイ語能力のレベルをザバイバル程度まで落とした。実際に学習者と接触の機会を与えるのが研修の特徴である。□□□□□ リサーチインターン□2で述べたようにチュラーロンコーン大学では、 長期・短期双方の学生交換を実施している。 日本語教育を専門とする大学院があり、早稲田大学の日本語教育研究科との学生交換が可能である。本学から派遣したリサーチインターンは2名であり、どちらも約一か月ということで長期という実感がなかった。本学の学生も十分に準備して行くというような様子はなく、成果もそれほどないように評価する教員もいる。その一方で、リサーチインターンのうちの1名は修了論文の分野の授業に出る機会を得られ、刺激になった。その成果により卒業後、大学の教壇に立つ機会を得た。 2.派遣参加の条件と研修の特徴 3.長期派遣の学生交換の概要□ ─長期派遣の □□ 学生4名(含リサーチインターン)の派遣と、□日研生の受入1名を通じた、主に長期交換 □□ に関する教育成果─ 201ウォラウット・チラソンバット□□□□□ 派遣における日本語教育実習について□

元のページ  ../index.html#205

このブックを見る