計早稲田日本語教育実践研究 第5号/2017/191―198研究プロジェクト名研究代表者名 毛利貴美(日本語教育研究センター)研究メンバー設置主旨2016 年度活動計画2016 年度活動実績予算と決算Can-do-statements を利用した言語運用能力の把握と活用伊藤奈津美(日本語教育研究センター),岩下智彦(同),沖本与子(同),高橋雅子(同) 本センターでは,学期前に学習者が自己の日本語能力レベルや授業を自己選択する際の指標の一つとして,日本語能力を判定する客観テスト J-CATを利用している。しかし,実際には,学習者は教科書や学習者間の情報を手がかりにレベルを選択している現状があり,J-CAT だけでは学習者間の言語能力を測るには十分でない可能性がある。そこで,本プロジェクトでは各レベルの学習者に言語運用能力の自己評価,Can-do-statements(以下,CDS)を行い,学習者の自己評価レベルと J-CAT との相関を見る。同時にアンケート調査やインタビュー調査等の意識調査も行い,CDS の効果的な活用の可能性について探る。2016 年 4 月上旬:Can-do リストの完成2016 年 4 月,7 月,9 月〜 10 月初旬,2017 年 1 月末:CDS 調査(4 回)2016 年 7 月,2017 年 1 月:アンケート調査(2 回)2016 年 7 月〜 8 月,2017 年 1 月中〜 2 月初旬:インタビュー調査(2 回) CJL 総合日本語 46 の履修者の中から調査協力者を募り,Surveymonkey上で CDS 調査を学期開始時と終了時に行った。春学期開始時 151 名,終了時 103 名,秋学期開始時 176 名,終了時 113 名から回答を得た。各学期終了時にはアンケート調査を行い,春学期 10 名,秋学期は 8 名にインタビュー調査を行った。CDS 調査,アンケート調査で収集したデータの分析を行い,以下の研究報告を行った。 【口頭発表】早稲田日本語教育学会 2016 年度秋季大会(2016. 9. 18) 【口頭発表】2016 年度第 9 回日本語教育学会研究集会(2017. 3. 11 予定) 【論文】『早稲田日本語教育実践研究』第 5 号(2017. 3 月末刊行予定)費 目消耗品費旅費交通費手数料・報酬雑費予 算583211050250 千円決 算注)2016 年度決算は 2017年 3 月末に確定する。250 千円196
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