早稲田日本語教育実践研究 第5号
198/272

計早稲田日本語教育実践研究 第5号/2017/191―198研究プロジェクト名研究代表者名 トンプソン美恵子(日本語教育研究センター)研究メンバー設置主旨2016 年度活動計画2016 年度活動実績予算と決算ティーチング・ポートフォリオを活用した日本語教師研修のデザイン舘岡洋子(日本語教育研究科),毛利貴美(日本語教育研究センター),山本真理(同),伊藤奈津美(同),古屋憲章(同) 本プロジェクトは,ティーチング・ポートフォリオ(以下 TP)を活用した日本語教師研修を策定する。研修では,教師が教育活動をふり返り,他者に提示可能な形にまとめた TP をもとに,教師間で対話を行う。TP 作成と教師との対話を通じ,自身の実践とその理念,実践の課題や意義に気づく力,今後の展望をエビデンスによって可視化・発信する力を育成することを目指す。本プロジェクトの目標は,日本語教育研究センター(以下 CJL)における教師研修(以下 FD)の試案を示すことである。4­7 月(月 1­2 回):メンバーによる勉強会・TP 作成体験8­9 月:TP 改訂およびその作成活動プロセスの策定10­1 月(1 〜 2 回):CJL の常勤教員を対象としたワークショップ実施2­3 月:インタビュー調査,TP およびその作成活動プロセスの見直し 第一に,TP を活用したワークショップ(以下 WS)デザインのため,月 1回程度の勉強会を行った。また,佐賀大学主催 TP 作成ワークショップへの参加,タイのコンケン大学教育学部日本語教育課程におけるワークショップの実施などを通じ,TP の構造・内容と作成プロセス,作成を支援するファシリテーターの役割について示唆を得た。これらの実績を通じ,効率的に教育の内省を可視化する TP チャートの精緻化を進めた。また,研究や運営に関する内省を可視化するチャートも開発した。 第二に,CJL における FD を視野に入れ,メンバーを対象とした TP ワークショップを実施した。この WS については,2017 年 3 月早稲田日本語教育学会にて報告予定である。なお,CJL の常勤教員を対象とした WS については,2017 年度実施に向け検討していく。費 目消耗品費委託費手数料・報酬予 算307020120 千円決 算注)2016 年度決算は 2017年 3 月末に確定する。120 千円194

元のページ  ../index.html#198

このブックを見る