早稲田日本語教育実践研究 第5号
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中山 由佳イメージマップ作成,グループ会話 ワークシートグループ会話,発表教師による説明グループ会話ション),作文グループ会話グループ会話料理番組視聴,レシピ読解,レシピ執筆,発表(プレゼンテーション)グループ会話,作文グループ会話活動内容ワークシート食に関する語彙・表現集ワークシートワークシートワークシート,PPTワークシート,ハンドアウトワークシート,読 解 資 料,ハンドアウトワークシート,ハンドアウト,映像(料理番組),PPTワークシートワークシート,読解資料【実践紹介】教材など早稲田日本語教育実践研究 第 5 号   科目名:食べ物で学ぶ日本語  レベル:初級 1・ 2 /中級 3 ・4・5 /上級 6・7・8   履修者数:35 名 初級学習者が興味を持って自発的に話し活動できるトピックは何だろうかという疑問から本実践の構想はスタートし,「食」に着目した。「食」と一言に言っても切り口によって日常から社会や歴史までさまざまな分野に話題が発展する可能性がある。本実践では,大学の総合日本語教育で扱いの少ない食に関する語彙表現を学びつつ,学習者が互いにリソースとなり,文化情報や自身の体験・考えを伝え合い,共有する活動を行っている。 本実践で扱うトピックおよび活動は表 1 のとおりである。表 1 「食べ物で学ぶ日本語」授業で扱うトピックおよび活動内容トピック① 「食」のイメージマップ② 毎日の食生活③ 「食」の語彙導入④ 早稲田・東京のレストラン紹介 グループ会話,作文⑤ 日本と世界の名産品⑥ 私の国のおすすめのレストラン グループ会話,発表(プレゼンテー⑦ 食文化・食事のマナー⑧ 季節・行事の食べ物⑨ レシピ⑩ 思い出の食べ物⑪ 文学や映画の中の食べ物2-1.活動の紹介(1):生活情報を共有する 表 1 の②の活動では,現在の食生活について話し,近隣のスーパーなどを紹介する。④では,前学期から在住する学習者が来日間もない学習者におすすめのレストランを紹介する。これらの活動は来日直後の学習者にとって貴重な情報源となるようであった。1851.はじめに2.本実践で扱うトピックおよび活動「食」を中心に展開する日本語授業活動

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