早稲田日本語教育実践研究 第5号
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活 動 内 容フランスのトラック突入テロ事件ロシアの国家的ドーピング外国人労働者受け入れ問題早稲田日本語教育実践研究 第5号/2017/181―182 182表 1 2016 年度春学期に扱った主な時事問題新聞記事の講読⇒グループワーク(ワークシート)新聞・雑誌記事の講読,TV 番組の視聴新聞・雑誌記事の講読,TV 番組の視聴⇒グループワーク新聞記事の講読新聞記事の講読⇒グループワーク(ディスカッション)新聞記事の講読⇒グループワーク(ワークシート)新聞・雑誌記事の講読,TV 番組の視聴新聞記事の講読⇒ペアワーク(ワークシート)新聞記事の講読,TV 番組の視聴表 2 2016 年度春学期に学生が選んだ時事問題新しい可能性を開くポケモン GO 日本の女性の活躍について核開発はあるべきか南シナ海仲裁判決に関する見方 欧州国家の反恐怖政策南シナ海仲裁判決の検討(おのでら みちこ,早稲田大学日本語教育研究センター)2-2.扱った時事問題 時事問題のテーマについては,タイムリーで新聞やニュース番組などで繰り返し取り上げられているものの中から学生が関心をもち,ディスカッションに発展しそうなものを選ぶようにしている。政治色の強いものは,あえて避けるようにしていたが,学生は,むしろ積極的に南シナ海の問題や核開発の問題を取り上げ,自国の立場を紹介する学生もおり,国の事情や様々な考え方を知る上で有効な活動となっているようだ。例えば,リオオリンピックの前にロシアからの留学生がオリンピックに参加できなかった選手の立場でドーピング問題を紹介していたが,ドーピング問題を異なる視点から考えることができたのではないかと思う。毎学期,学生が選んだ時事問題は,次の学期に扱うテーマを決める際に参考にしている。時事問題のテーマ世界の貧困と不平等フィンテックパナマ文書G7 サミット開幕・閉幕反グローバル化の流れ英国 EU 離脱ビッグデータの活用IS によるテロ事件雇用問題フロリダ銃乱射事件米国の黒人射殺事件消費税増税再延期イタリアの経済問題トルコでクーデター未遂 沖縄問題:地位協定 概して,口頭発表やレポートの構成は,分かりやすいものが多いが,口頭発表では,発音の問題などで他の学生が内容を理解しにくいものもある。そのような学生をどのように指導すべきかについて検討する必要はあるだろう。3.今後の課題

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