早稲田日本語教育実践研究 第5号
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00三好裕子/語彙リストの暗記のみの語彙学習からの転換を促す語彙の問題作成a.□□□□□□□□□□□b.□□□□□□□□□□c.□□□□□□□□□□□□□□□□□d.□□□□□□□□e.□□□□□□□□□□□□□□□f.□□□□□□g.□□□□□□h.□□□□□□□□□□□□□□□□□i.□□□a.□□□□□b.□□□□□□□□□□□□□□□□□c.□□□□□d.□□□□□□□□□□□e.□□□□□f.□□□ 次に,各問題について肯定的評価項目,否定的評価 項目を,複数選択可として 答 え さ せ た結果を図 1・図2 に示す。肯定的評価項目における選択数のほうが,否定的評価項目の選択数より圧倒的に多く,ここでも好意的に評価されていたことが明らかになった。否 定 的 評 価 では「説明を聞いてもわからないことがある」が多く,説明の難しさが示唆された。 各問題に対する学生の評価をまとめると,問題 1 は「単語の使 い 方 が わ かる」「日本語の言葉と訳語との違いがわかる」「教科書以外の例文を見ることができる」点が長所であり,短所として「説明を聞いてもわからないことがある」点があることがわかった。問題 2 は比較的易しいと感じられたようであり,インタビューでも漢字圏の学生から,「簡単だったので『この問題をたくさんやりたいと思った』の点を低くした」という声があった。このような否定的評価の一方で,「単語の意味がよくわかる」「考えるのが面白い」については最も多く,それらの点が問題 2 の長所だといえるであろう。問題 3 は多くの学生が苦手としている助詞の問題であることから,難しいが,役に立ち,必要性が高いと評価されていた。インタビューでも,この評価を裏付ける意見が複数あった。□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 1□ □□□□□□□□□□□問題1 問題2 問題34.45 3.30 4.12 4.16 4.23 20 40 60 80 100 120 14020 40 60 80 100 120 1404.43 4.49 3.09 3.60 4.06 4.01 4.20 4.13 4.094.29 □□□1□□□2□□□3□□□1□□□2□□□3157表 2 各問題に対する 5 段階評価の平均値①役に立つ,いい問題だと思う。②この問題は難しかった。③この問題で勉強するのは面白かった。④問題で勉強したことは,よく理解できた。⑤この問題をたくさんやりたいと思った。図 1 肯定的評価項目の選択数図 2 否定的評価項目の選択数

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