上のデータから「いいえ」「ぜんぜん」と回答したものを欠点として評価した。その結果,欠点と見られるのは全アンケート回答数 195 の中で 8 (全体の 4%)回答あり,その内訳は以下のとおりである。もっとも回答数の多かった質問項目でそれぞれ 2 名が,次に多かったものはそれぞれ 1 名ずつ,各項目に対して「いいえ」と回答していた。またいずれの質問項目においても「ぜんぜん」という回答はなかった。欠点: 質問項目 1.「2.自由発表をして,発表するのが好きになった。」 「9.自由発表をして,クラスの人とほかの活動(ペアワークやグループワーク)がしやすくなった。」 2.「7.自由発表をするのは楽しかった。」 「8.クラスの人の自由発表を聞くのはよかった。」 「11.自由発表はほかの活動(読解,文法,作文,クイズなど)にもよい効果があった。」 「14.自由発表はよかったですか?」 4-3.注目すべき点 上の結果から特に注目すべき質問項目を振り返る。 4-3-1.「5.自由発表は日本語の勉強になった。」 これは 15 名中 14 名の協力者が「はい」(うち 2 名は「とても」)と回答し,「自由発表」の利点として一番回答率の高かった(「はい」と「とても」を合わせて 93%)項目である。その詳細は記述してもらったコメントによると,単語,文法,話し方,発表の仕方(書き方)などである。回収されたコメントは以下のとおりである。コメント(アンケートに書かれたものをそのまま引用) □ことばの使い方。 □新しい単語を学習できた。 □文法や書くことが勉強になりました。 □言葉と文法が勉強になりました。 □文型と文法はよく上達しました。 □発表を書くこと。 □クラスメートから発表のスビードや方法を習らんだ。 □日本語の話し方を上手になってきたし,みんなをもっと知りました。 □自分が好きなことを日本語で紹介することはできるようになった。 □ 単語を覚えること。発表のために日本語を話す練習を通して話すことも勉強になりました。 □日本語ですこしはっぴょうができるようになった。 (合計 11 コメント)「いいえ」の合計(%)13%13%7%7%7%7%12早稲田日本語教育実践研究 第5号/2017/3―20
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