早稲田日本語教育実践研究 第4号
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早稲田日本語教育実践研究 第4号/2016/83―86研究プロジェクト名研究代表者名研究メンバー設置主旨2015年度活動計画2015年度活動実績予算と決算海外日本語教育実習を活用したグローバル人材育成プログラムの研究鈴木伸子(日本語教育研究センター)なし 日本語教育研究センターは,グローバルエデュケーションセンターに全学共通副専攻として「日本語教育学研究/マルチリテラシーズ」を提供しており,教員養成の役割もある。そのうち「海外実習」は,ASEAN地域における日本語教育インターンシップへ学生を派遣し,彼らを日本−ASEANのかけ橋となるグローバル人材へ育成することを目指し開講された。本プロジェクトは,この派遣によって参加学生が,何を,どのように学んでいるのか,その検証を目的に設置する。 今年度は,プロジェクト研究の初年度にあたるため,パイロットスタディを行いながら,データ収集に着手する。具体的には,以下2種類のデータを収集する。①【現在進行中のデータ】春学期の派遣学生を対象に,派遣前と後に質問紙調査を行って派遣による変化を比較する。併せて,帰国後の聞き取り調査も行う。②【回顧型のデータ】派遣に参加後,就職した既卒者や,休学をして海外の日本語教育に従事する学生を対象に,過去のSEND海外派遣で何を学び,当時の経験が,現在どのように活かされているのかを聞き取る。以上①②のデータからパイロットスタディを実施し,日本語教育学会秋季大会にて口頭発表を行う。 今年度は,活動計画のうち,インタビューデータの収集に注力した。①のデータ収集として,9月には夏期SEND派遣で海外日本語教育実習を経験し,帰国した派遣学生を対象にインタビューを行った。現在は春期SEND海外派遣が実施中であるため,派遣学生が帰国する2月下旬以降にも同様のインタビューを行う予定である。②としては,休学して海外の日本語教育に従事した在学生と大学院の進学者を中心に,社会人の派遣経験者へのインタビューを行ってデータを収集した。現在は,データの文字化を行い,パイロットスタディの仮説生成を目指して分析作業を進めている。費 目旅費交通費手数料・報酬図書資料費計予 算898530204千円84決 算注)2015年度決算は2016年3月末に確定する。204千円

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