早稲田日本語教育実践研究 第4号/2016/81―82毎日,朝日朝日,沖縄タイムス,フランス特派員記事47ニュース,ドイツ特派員記事,Japan Times,New York Timesの日本語翻訳版毎日,朝日,琉球新報朝日朝日,読売,産経,日経,毎日他学生新聞社名の略称選択者作業のタイプ教師作業1教師作業1教師作業2教師作業2教師作業2教師作業1作業3(しおざき のりこ,早稲田大学日本語教育研究センター)告する形で実施。3.学生個々が関心のある記事を選び,内容のまとめと選んだ理由・意見を発表し,質問に答える。発表について,「発表者への質問・意見」「発表のしかたについての感想」という2点から他の学生のフィードバックを受ける。教師は,1に関してはクイズを実施し,3に関しては評価表に点数とコメントを付して,成績対象としている。3-2.どのような記事を読むか学生が紹介する記事が比較的身近な話題のものが多いことを考慮して,教師が選ぶ場合は,政治・社会・文化などの分野で,多角的に議論ができるような記事を選んでいる。4.学生の反応,取り組み方自分の見方を持ち,意見をしっかり述べる者に学生たちも触発されるようで,グループ討議でも異なる見方が出るグループほど活発な議論を行っている。よい意味での「教師無視」が心地よく感じられるほどである。反面,自分の意見が持てない者はもどかしく感じるようで,授業の後でどうしたらいいか尋ねてくる学生もいた。アンケート結果などからも学生たちはよく努力していることがうかがわれた。5.課題何を言っているのかわからない日本語になってしまう学生をどのように指導するか。教室が複言語的になっているのはよい状況だと思うが,発言が理解できないほどだった場合,どのように関わっていくか,模索していきたい。表2 2015年度春学期に扱った記事と作業タイプ記事の内容渋谷区同性パートナー条例成立毎日,東京自民党,放送局を聴取沖縄問題戦後70年安保法制,違憲判断私大生生活費1日897円,ブラックバイト,労働者派遣法改正私の紹介したい記事82
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