研究報告研究プロジェクト名研究代表者名研究メンバー設置主旨2014年度活動計画2014年度活動実績予算と決算日本語学習ポートフォリオの再設計と運用方法の開発研究鈴木寿子(日本語教育研究センター)山内薫(同上),黒田史彦(同上,2014年9月まで研究メンバー)日本語教育研究センター(以下,本センター)では,学習環境整備の一環として,2009年から断続的に日本語学習ポートフォリオの開発に取り組んできた。本研究プロジェクトでは,ポートフォリオに求められる役割を改めて見直し,そのコンテンツと運用方法を改善していく。まず,日本語能力の自己分析や学習目標の設定,日本語科目の履修選択を行う際の手掛かりとなり得る能力記述文を策定する。同時に,日本語学習ポートフォリオの利用を一層促進するための人的支援の在り方についても,プロジェクトメンバーによる学習相談の実践を通じて,分析,検討を加えていく。・J-CATと日本語能力試験(JLPT)N1-N5の受験者を調査協力者として200名程度募り,両テストのスコア間における関連付けを行う。・日本語レベル1〜8(プレイスメントのJ-CATスコア基準)と日本語能力試験自己評価リスト(JLPT can-do)との関連付けを行う。・プロジェクトメンバーがポートフォリオを用いた学習相談を継続的に実践し,ポートフォリオに必要とされるコンテンツ,および,ポートフォリオの意味ある運用方法を見出していく。2014年度春学期の本センター設置科目「ポートフォリオを使って日本語学習を考える」にて,JLPT can-doを用いて日本語能力の現状分析を行ない,一学期間の学習目標の設定と学習計画の策定に活かした。7月実施のJLPTを受験する学習者115名にJ-CATも受験してもらい,両試験のスコア間における分野別・レベル別の相関関係を算出した。12月実施のJLPTにおいては56名の協力が得られ,現在,試験結果を集計中である。今後,合計171名の両試験スコア間に見られる相関を出した上で,J-CATのスコアとJLPT can-doの対応表を作成する。さらに,対応表を本センターの各レベルに対応させ,ポートフォリオにも盛り込みたい。費目手数料・報酬図書資料費消耗品費計予算5503020600千円55決算注)2014年度決算は2015年3月末に確定する。600千円
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