早稲田日本語教育実践研究 第2号
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田所希佳子/「会話者意識」を用いた意識化促進のためのコミュニケーション教育授業実践は以下の手順で行った。①スピーチレベルに関するスキーマの活性化のため,ワークシートに,スピーチレベルに関して知っていることと,初対面会話においてスピーチレベルに関して困ること,難しいことを記入する。②会話1について,映像教材の会話者情報と会話内容の概要を聞いた後,視聴する4)。会話1の文字化資料(表3)を見ながらもう一度視聴する。③会話1の文字化資料(表3)を見て,スピーチレベルについて気になる箇所,疑問に思う箇所に○をつける。④○をつけた部分について,なぜ○をつけたか,会話1の会話者(けん,バヤル)はどう思っていると思うかをクラスメイトと話し合う。陳(2003)や三牧(2007)の知見を参表2 授業実践の対象者表3 会話1の文字化資料の一部69

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