小林ミナ/新たな一歩を踏み出す1.はじめに2.CJLの沿革CJLは,本学におけるすべての日本語教育を一元的に担っている学内機関です。19883.CJLの教育活動CJLが担う事業には,「教育活動」「研究活動」「広報活動」「学内外他箇所への協力」の日本語教育研究センター所長 小林ミナセンター最前線早稲田大学は,日本の中で,最も早く外国人学生にその門戸を開いた大学の一つです。記録には,1893年(明治26年)に,朝鮮半島から初めての海外留学生を受け入れたとあります。その後,現在に至るまで,外国人留学生の受け入れは本学の最重要課題の一つであり,「Waseda Vision 150」では,2032年の外国人留学生数として,「1万人(全学生の20%)」という数値目標が設定されています。ちなみに,本学に在籍する外国人留学生は96か国4415名(2013年5月1日時点)であり,日本国内の大学として最多人数となっています。本稿では,日本語教育研究センター(Center for Japanese Language,以下「CJL」)の紀要第2号刊行にあたり,CJLの役割と課題を確認するとともに,2014年度に向けて行った日本語カリキュラムの整理,再編について,その概要を記したいと思います。年に語学教育研究所(当時)から日本語教育部門が独立し,2013年には設立25周年を迎えました。2009年からは,大学院日本語教育研究科と共に国際学術院に位置づけられてきましたが,2011年4月に全学的な研究教育センターとなり,国際学術院,日本語教育研究科を離れて,新たな一歩を踏み出すことになりました。4つがありますが,その中心は「教育活動」です。「教育活動」の中で最も大きな比重を3新たな一歩を踏み出す
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