早稲田日本語教育実践研究 第2号/2014/45―64・「日本での生活に関する興味深い情報」・「日本文化と日本式の考え方について学んだ」・「他の国の文化や習慣」また,コミュニケーションにおける自己表現のあり方を学ぶ機会となっていたこともわかった。・「日常的な活動について自分の意見を表現する方法を学んだ」・「自分を容易に理解してもらう方法を学んだ」・「様々なトピックについて自分の意見を表現する方法」・「ある語をひらがなで適切に書き表す方法を学び,新しく学んだ文法構造をかきこで復習し,練習することによって,気楽に使えるようになった」この活動を経て,書き込みとやりとりを重ねることは,今後の学びへの足がかりとしても感じられたようである。また,オンラインでのやりとりを評価した意見も見られた。・「文と写真の両方によって自分の日本語の理解の進歩が助けられた。これは日本語がまだ上手でない学習者によい方法だと思う。他の学習者や先生の会話を理解し,自分自身の気持ちを表現するのに十分な時間を与えてくれるから」・「私にとって,日本語ウェブサイトで人々とコミュニケーションする初めての機会だった。とても役に立った」・「もし,書くことにもっとたくさん努力していたら,もっとたくさん進歩していただろうということを学んだ。書くことと投稿を使おうと思う。その他に,これはもっとたくさん日本人の友達を見つけるのを助けてくれるだろうと思う」さらに,「日本語を使う自信がついた」「日本語の勉強が楽しくなった」という項目が8割ほどの肯定的な評価を示している。以下のコメントに代表されるように,この活動は,自己の学習のあり方を振り返るという面においても有意義であったことが評価されている。・「自分の日本語のスキルについてよりよい理解を得て,進歩を見ることができた」・「テキストにない言葉もあったが,自分を表現しようと思ったらそれらの言葉を探す必要がある。同時に,より多くの語を学ばせてくれる。私の日本語はまだあまり上手ではないが,少なくとも簡単な会話はできる。時間が経つにつれて進歩していくと思う」・「日本語で書くことにおいて問題に直面した時に自分で問題解決を見いだすことを学んだ」そして,58
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