早稲田日本語教育実践研究 第1号
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http://www.waseda.jp/cjl/cjlpublishprac.html日本語教育研究センターの新しい紀要の創刊号がいよいよ刊行される。本誌が、早稲田大学の日本語教育の最先端の問題意識と実践を提示する場として発展していってほしい。また同時に、実践者一人ひとりの生き方としての日本語教育を問い、その日本語教育研究の成果を社会還元する場となることを願う。(川上)日本語教育学の中核として実践研究が位置づけられるようになるのはいつのことだろうか。このことをめざしつつ、この紀要は発刊される。ここに集まる原稿群の、その筆の勢いこそ、これからの日本語教育を内部から支える力であろう。実践研究あってはじめて日本語教育学の存在するようになる日を待ちたい。(細川)実践研究が自己完結的なものではなく開かれたものとなるためには、他者との対話が必須である。対話の場としての「早稲田日本語教育実践研究」。それぞれの発信と読み手との相互作用によって、ここでの対話はより豊かなものとなる。対話を重ねることによって気づく他者と自身との異なりと重なりの中から、自らのオリジナリティも見えてくるだろう。これから、みんなでこの対話の場を育てていきたい。(舘岡)本誌は、日本語教育実践について書き手が発信するだけではなく、知見の共有と検討を通じて書き手と読み手がお互いに学び合い、高め合うことを目指しています。本誌第1号として、書き手からの発信はできました。次は、読み手側の受信とフィードバックの発信が必要です。誌上で、あるいは各種研究会で、書き手と読み手の活発なやり取りが生まれることを期待します。(黒田)記念すべき第1号が発刊されました。いずれの論考からも、多様な教育実践の様子やそれを創り出す教師の思いと情熱、そして、迷いと葛藤が瑞々しく伝わってきます。それらに触れ、自らの教育実践を改めて顧み、それを再び実践の場に活かしていく、そのような循環を生み出すきっかけとして、本誌が活用されていくことを願っています。(尾関)編集兼発行者 早稲田大学日本語教育研究センター所長  小 林 ミ ナ発      行 早稲田大学日本語教育研究センター編集委員会連絡先 〒169-8050東京都新宿区西早稲田1-7-14電話 03-5273-3142FAX 03-3203-7672E-mail [email protected] 編集後記ISSN 2186-7445無断転載を禁じます早稲田日本語教育実践研究 第1号Waseda Practical Studies in Japanese Language Education 2013第1号編集委員川上 郁雄細川 英雄舘岡 洋子黒田 史彦尾関  史2013年2月6日

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