1) 対象とした練習項目が示されている「○」,練習方法ではないところで示されていたり,部2) 語句チェックも含む。注 6) 翻訳(別冊)が付いており,学習者は必要であれば,個々で意味チェックができる。8) ここで言う「一般的な日本語クラス」とは,発音などの特定な技能を伸ばすクラスではなく,9) この「発音」クラスは,「発音1」から「発音5」まで日本語レベル別に分かれており,各ク 1)日本語は高低アクセントである。 3)一つのことばの中で,音が一度下がったら二度と上がらない。●45 1. あんこともち米で,心を込めて,おはぎを作ります。 2. 上野先生とハチ公の物語は有名です。 語の影響は検証の対象としなかった。しかし,阿・林(2010)では学習者の母語によってアクセント型の習得に違いがあることが明らかになっているため,今後は母語の影響の有無も考慮した研究を行っていきたい。さらに,本研究では韻律部分のアクセントに焦点を当てて調査を行ったが,リズム等の他の韻律部分の有効性を検証し,さらに効果的なシャドーイング実践を明らかにすることを今後の課題とする。分的(レベル別)に示されている「△」,示されていない「−」と表示した。3) シンクロ・リーディング/パラレル・リーディングの記述がなくても,同じ練習をする記述があった場合,この練習項目に含めた。4) この教材は,プロソディー・シャドーイングとコンテンツ・シャドーイングに分けずに練習し,発音や文法・構文などを身につけることを目指している。5) この教材におけるシンクロ・リーディングは,CDを聞いて声を出さずにスクリプトを読むこと指し,CDを聞いてスクリプトを見ながら声を出すことを「スクリプト付きシャドーイング」としている。7) 「話す力」とは,発音の向上を含む話す力である。「話す・聞く・読む・書く」の4技能を総合的に学習する日本語クラスのことである。ラスの学習者は,留学生別科の学生,学部の学生,大学院生,外国人研究員など多岐に渡る。全ての「発音」クラスにおいて,「日本語の音,日本語のリズム,アクセント(名詞,動詞),イントネーション」等の音声項目を共通して学習する。 10) 『発音練習のためのシャドーイング』(2011)の「棚から牡丹餅」「ハチ公その2」を使用した。 11) 以下の日本語のアクセントルールを導入した。 2)1拍目と2拍目の音の高低が異なる。 12) 課題文はシャドーイング素材から調査語20語を抽出し,その語を含む短文を新たに作成した。調査語は学習者が学習していないと思われる語を選んで抽出した。作成した課題文を以下に示す。なお,課題文にはルビ,英訳を付けた。うるち米をまぜて,ぼたもちを作ることもあります。人への恩を忘れなかった犬の話です。 渋谷駅前には,その銅像があります。 大久保雅子,他/アクセント習得を促すシャドーイング実践論 文
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