早稲田日本語教育実践研究 刊行記念号
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●371) 「日本語チュートリアル」は,2011年度秋学期の実施において「わせだ日本語サポート」と2) 早稲田大学日本語教育研究センターでは従来学習者のサポート体制として,個人チューター注 中山英治/留学生支援システムにおける日本語チュートリアルの実施概要とその意義特集 教室中心主義からの解放/基幹論文える。今まさにサポートや支援を必要としている留学生の存在とそれを支えていこうとする支援スタッフの熱い思いが交錯したところに新しい道が開かれるのではないだろうか。付記日本語チュートリアルの運営や本稿をまとめるに際して使用した各資料作成に関しては,留学生支援システムのワーキング・グループ2「実践班」として日本語チュートリアルに携わった古賀和恵氏(早稲田大学日本語教育研究センター),栁田直美氏(同),宮﨑七湖氏(同)の協力・協働体制が背景にあったことを記しておく。改称された。や授業に参加する日本人ボランティアの支援などがあるが,これらは日本語授業科目に付随する支援体制であり,あくまで授業の延長上に位置づけられるものであった。これに対して,日本語チュートリアルは,日本語授業科目とは独立した形の支援体制となっているところが特徴的である。3) 2011年度,秋学期のわせだ日本語サポートではネットポータルを利用した記録に切り替わっている。4) 詳しくは,本誌所収の基幹論文「留学生支援システムにおける行動指針とスタッフ・ディベロプメントに関する検討」(守谷智美他)を参照のこと。5) 「Waseda Next 125」(2008年度策定)の実施3年目に当たる2011年度11月現在,その中間総括を踏まえ新たに「Waseda Vision 150」が策定中で,「教育のグローバル化」は重点施策として継続的に進められる予定である。参考資料第一次資料資料1.「『留学生支援システム』および『日本語チュートリアル』の理念と支援スタッフの役割」(支援スタッフガイダンスに関連する資料を含む).第二次資料資料2.留学生支援システムWGの各打ち合わせ報告書.資料3.留学生支援システムにおけるメーリング・リストの記録.資料4.日本語チュートリアルの記録(2011年5月〜8月)および報告書集計(春学期).資料5.その他,留学生支援システムに関連する各媒体.

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