早稲田日本語教育実践研究 刊行記念号
31/222

●292.日本語チュートリアルの実施記録中山英治/留学生支援システムにおける日本語チュートリアルの実施概要とその意義表3 資料5に含まれる「早稲田大学日本語教育研究センター学習支援室対応マニュアル」簡易版分類対応全般複数の来訪者の場合 等日本語学習作文やスピーチ原稿の添削 等大学生活サークルに入りたい 等表4 曜日別来訪者者集計結果曜日月曜日火曜日金曜日合計特集 教室中心主義からの解放/基幹論文対応例・時間を区切る,1対複数対応・チューターの役割を考える・一方的に添削しない・ライティング・センター等の適所を紹介する・留学生用のサークル入会ガイドを紹介する・インターネットで紹介ページを見る回数12141137状況/相談内容人数19294088(5月10日,17日の仮名チュートリアルの人数を含む)平均1.62.13.62.4ことも見受けられるようになった。前者については,その報告を受けながら研究スタッフである教員が「早稲田大学日本語教育研究センター学習支援室対応マニュアル(名称は当時のまま)」といったマニュアルを作成して,支援スタッフへの対応改善に利用した。以下はそのマニュアルの簡易版である。相談内容はこれ以外にも複数含まれている。このマニュアルは,教員のワーキング・グループ内で報告の中の事例を分析しながら随時修正を施していった。将来的にはアドバイジングの留意点とともに1冊のサポート・マニュアルに昇華されることが期待される。支援スタッフに関しては,特に今後のスタッフの育成や補充などに関わって,スタッフ・ディベロップメントに関係する議論が必要である。支援スタッフは留学生支援システムの実践的な人材リソースである。支援スタッフのさらなる充実や教育体制作りは,日本語チュートリアルの実績をもとにして今後大学との交渉に入る必要がある。ここからは実際の日本語チュートリアルのサポート実施の記録である資料4.「日本語チュートリアルの記録(2011年5月〜8月)」を材料にして述べることにする。特に,次の2.1では学習者の利用状況,相談内容に関して特徴のあった事実を述べる。続いて,2.2では記録に記載された支援スタッフの具体的な対応方法や振り返りなどを述べる。2.1 日本語チュートリアルの実施記録より:学習者の利用状況・相談内容などまずは,日本語チュートリアルの報告の全体的な集計結果を示しておきたい。これは,資料3.に含まれる「日本語チュートリアル 支援スタッフ担当シフト表:利用者数集計つき」と資料4.に含まれる「留学生支援システム:日本語チュートリアル報告書集計(2011年度春学期)」を参考にしたものである。

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る