早稲田日本語教育実践研究 刊行記念号
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●22謝辞注早稲田日本語教育実践研究 刊行記念号/2012/7-23留学生支援システム,および,わせだ日本語サポートの設置・運営に関しては,開設に向けた構想を練っている段階から,実現へ向けた準備を経て,試行錯誤しながら稼働している現段階に至るまで,多くの仲間たちの助力を得ている。特に,古賀和恵,中山英治,古屋憲章,守谷智美の各氏には大変お世話になった。また,早稲田大学日本語教育研究センターと大学院日本語教育研究科の教務陣をはじめとした教職員,並びに,わせだ日本語サポートの支援スタッフからも献身的・全面的な協力が得られた。未だ揺籃期にある留学生支援システムとわせだ日本語サポートが何とか運営できているのも,皆の惜しみない協力があってこそである。ここに記して,感謝の意を表したい。 1) 留学生支援システムの開発と実践は,早稲田大学2011–2012年度特定課題研究A(萌芽的研究)「自律的日本語学習の支援を基盤とした留学生支援システムの構築」(研究代表:細川英雄)の助成を受けて実現したものである。本稿も同助成による研究成果の一部である。 2) 2011年度春学期は「日本語チュートリアル」という名称であったが,「チュートリアル」という言葉が想起させる「個人指導」というニュアンスを払拭するため,同年秋学期より「わせだ日本語サポート」に改称した。 3) 自らの学びを自己管理するという考え方は,「メタ認知」という概念と通底している。詳細は宮崎(2009),小嶋ほか(2010),菅原(2010)を参照のこと。 4) アドバイザーに求められる高い専門性は,ピア・サポートを原則とするわせだ日本語サポートの支援活動とは相容れないかも知れない。アドバイジングについては,大学院日本語教育研究科の専門科目と連携しながら,あくまで支援スタッフにできる範囲で実践していきたいと考えている。参考文献青木直子(2001)「教師の役割」青木直子・尾﨑明人・土岐哲(編)『日本語教育学を学ぶ人のために』世界思想社,182–197.青木直子(2010)「日本語・日本語教育を研究する―学習者オートノミー,自己主導型学習,日本語ポートフォリオ,アドバイジング,セルフ・アクセス―」国際交流基金「日本語教育通信」(http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/reserch/201003.html)(2011年12月1日).青木直子・田中賀之(編)(2011)『学習者オートノミー―日本語教育と外国語教育の未来のために―』ひつじ書房.池上摩希子(2009)「『教室』の解体が創出するもの―『にほんごわせだの森』の実践から考える対話の可能性」水谷修(監修)『日本語教育の過去・現在・未来(第3巻)― 教室』凡人社,161–179.井上孝代(1999)『留学生担当者のためのカウンセリング入門』アルク.桜美林大学日本語プログラム「グループさくら」(編著)(2007)『自律を目指すことばの学習―さくら先生のチュートリアル―』凡人社.小嶋英夫・尾関直子・廣森友人(編)(2010)『成長する英語学習者―学習者要因と自律学習―』大

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