早稲田日本語教育実践研究 刊行記念号
164/222

●1623レベル/週5コマ×15週/学習者10名/日本人学生ボランティア1名3)内容: 「私のまわりの人たちマップ」を作り,その人たちとの関係やエピソードを話しながら,1人ずつ発表する。マップの中から関係の深い人やコミュニティを選び,考えを深めながら,エッセイを書き,最4レベル/週3コマ×15週/学習者15名/日本人学生ボランティアなし内容: 日本で生活している中で「気になること・もの」をテーマに,クラスでのやりとりと発表を通して自分の考えを深めていく。これらのやりとりを踏まえて自分の意見・考えをまとめ,社会に発信する。7レベル/週3コマ×15週/学習者8名/日本人学生ボランティア5名4)内容: 学習者一人一人が「みんなに伝えたい考え・意見」ということでテーマを決め,話し合いを行いながら,李ジョン美・遠藤 ゆう子・福島 恵美子・福村 真紀子1.はじめに2.クラスの概要3.活動型クラスにおける楽しさとその裏面 ―「うふふ」と「もやもや」―「活動型」担当者からの声早稲田日本語教育実践研究 刊行記念号/2012/162-167表 クラスの概要2)①『「私」と「私のまわりの人たち」を表現する』後に文集を作る。②『社会への発信―日本で生活しながら私が感じること―』③『意見を伝え合うコミュニケーション』整理した考え・意見をレポートに書き進めていく。最後にインターネットの投稿サイトに投稿する。私たちはそれぞれに活動型クラスの考え方に共感することがあり,下記表のクラスを担当しています。「なぜ私たちは活動型クラスの考え方に共感したのか」,また,「活動型クラスの実践の楽しさはどのようなもので,何が私たちを魅了し続けているのか」。このような問いについて改めて考えることにより,私たち自身が活動型クラスの意義を再認識し,なおかつ読者の皆様にも活動型クラスを知っていただけるのではないかと考えました。そのため私たち4人は,学習者側からではなく,あえて私たち教師側1)から見た“活動型クラスにおける教師の楽しさ”というテーマで座談会を行い,デザイン,運営という流れに沿って,振り返ってみました。私たち筆者4人が担当している活動型クラスの概要は,次の通りです。“活動型クラスにおける教師の楽しさ”というテーマで座談会を行った結果,クラスデザインと活動型クラスにおける教師の楽しさ―「うふふ」と「もやもや」の狭間で―

元のページ  ../index.html#164

このブックを見る